発酵をデザインするとはこれ如何に?
クリエイティブクラスターフォーラム「クリエイティブは旅に出よ。」Vol.6
定員に達しましたので受付は終了しました。キャンセル待ち受付も終了しております。
クリエイターが競争力を持って活発に活動していくには、自分の殻を破り、異業種・異分野と積極的に関わり、知識の共有や技術の融合を通じて、新しいビジネスや事業を創出する姿勢と能力が求められます。
「クリエイティブは旅に出よ。」は、クリエイティブの世界で発信力を持つ3人のスピーカーと、異分野・異業種で活動するゲストとのトークセッションです。このセッションを通して、クリエイターが異業種・異分野と関わる際に必要な意識や行動様式等についてヒントを得るとともに、異業種・異分野の人々とのリアルなコミュニケーションを深める場を提供することを目的に、2018年から開催しています。
コロナ禍を経て5年ぶりの開催となる第6回目のテーマは「伝統と科学とクリエイティブ」。
その仕組みは明確にはわからないのに、伝統という枠組みの中で、世界中で何千年もの間、利用されてきた「発酵」というメカニズム。それは各地で、数々の不思議な食品を生み、食べられ、それらの営みは多彩な食文化として民衆の暮らしに根づいています。今回のゲストである小倉ヒラク氏は、発酵デザイナーという謎の肩書を名乗り、さまざまな発酵の食品とその現場を国境さえ越えて渉猟し、研究者とジャーナリストとして独特の視点で、書籍やイベントなどを通じ、積極的に表現を続けています。今回も、ゲストと3人のスピーカーとの熱いセッションにご期待ください。
江副直樹氏からのメッセージ
クリエイティブは哀しき妖怪である。厳然として世の中に存在し、日々人々の営みに深く関わっているにもかかわらず、あらゆる産業と結びついていながら、まるでそこにはいないような扱いを受ける。この不可思議な状況は永く続いており、社会の成熟を待ち続けても、永遠に好転は訪れないようにも思える。商いの古い諺に、イルヲハカッテイズルヲセイス(入を図って出を制す)とある。クリエイティブは入を図る局面で、大きな役割を果たしている。だが、経営支援は目に見える数字に拘泥して、節約のススメばかりが喧伝されて、商品開発や広報と言った未来を作るべき工程は疎かになっている。
ならば、クリエイティブ側が翻訳の1ページを書き始めるしかないだろう。その際、過去の延長では、想定される展開はどこかで見たようなものになるはずで、そうさせないためには、既存の文脈から意図的に外れ、他領域への越境を積極的に行うことが必須になる。
曰く、クリエイティブは旅に出よ。
- 日時
-
2024年12月11日(水)19:00〜21:30
開場・受付開始 18:45 - ゲスト
小倉ヒラク氏(発酵デザイナー)
- スピーカー
江副直樹氏(ブンボ株式会社 代表取締役 / 事業プロデューサー / クリエイティブディレクター / コピーライター)
3木 健氏(3木健デザイン事務所 グラフィックデザイナー)
服部滋樹氏(graf:decorative mode no.3 代表 / クリエイティブディレクター / デザイナー)- 会場
メビック(大阪産業創造館 17F)
- 定員
50名
- 参加費
無料
※事前予約制です。事前申込みのない当日来場はご参加をお断りいたします。- 主催
クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック
ゲスト
小倉ヒラク氏(おぐら ひらく)
発酵デザイナー
「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする」ことをめざし、全国の醸造家や研究者たちと発酵・微生物をテーマにしたプロジェクトを展開。東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、山梨の山の上に発酵ラボをつくり日々菌を育てながら微生物の世界を探求している。アニメ『てまえみそのうた』でグッドデザイン賞2014を受賞。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』。YBSラジオ『発酵兄妹のCOZY TALK』パーソナリティ。2020年4月に下北沢に店舗『発酵デパートメント』オープン。
スピーカー
江副直樹氏(えぞえ なおき)
ブンボ株式会社 代表取締役
事業プロデューサー / クリエイティブディレクター / コピーライター
1956年1月1日佐賀生まれ、北九州育ち。西南学院大学法学部中退後、米穀店店員、工場作業員、釣り雑誌編集者などを経て、コピーライター。その後、商品開発と広報計画を柱とする事業プロデュースの会社、有限会社ブンボ設立。農業、商業、工業、観光、地域活性など、多分野の多様なクライアントに対し、コンセプト重視の事業戦略提案とその実現を行う。福岡デザイン専門学校 特任講師。大阪芸術大学デザイン学科 デザインプロデュースコース 客員教授。
3木 健氏(みき けん)
3木健デザイン事務所
グラフィックデザイナー
3木式デザイン7則
1:最小の表現で最大の効果を(ひき算の思考)
2:ユーモアは魔法の薬(本気で遊ぶ)
3:語れるモノづくり(カタチの言葉化)
4:着眼大局 着手小局(全体と部分を行き来する)
5:不易流行(残すものと新しくすること)
6:わかりやすさの設計(難しさをほぐす)
7:よろこ美リレーション(トキメキをつなぐ)
3つの顔
3木健デザイン事務所主宰
大阪芸術大学教授
大阪芸術大学附属 大阪美術専門学校校長
服部滋樹氏(はっとり しげき)
graf:decorative mode no.3 代表
クリエイティブディレクター / デザイナー
1970年生まれ、大阪府出身。暮らしにまつわるさまざまな要素をものづくりから考え実践するクリエイティブユニット「graf」代表。1993年から活動を始め、デザインワーク、ショップ、キッチンから生まれるさまざまなアイデアを実験的に試みながら、異業種が集まる環境と特性を生かした新たな活動領域を開拓している。その他、建築やインテリアなど空間に関わるデザインやディレクションを行う。デザインリサーチからコンセプトを抽出し、地域や社会基盤もその領域として捉え、仕組みの再構成と豊かな関係性を生み出すコミュニケーションを物づくりからデザインする。京都芸術大学教授。
「クリエイティブは旅に出よ。」開催レポート
2018年3月29日(木)開催:「クリエイティブは旅に出よ。」プレフォーラム
越境者たちの公開ブレスト宣言「クリエイティブは旅に出よ。」
2018年6月14日(木)開催:「クリエイティブは旅に出よ。」Vol.1
生き方をデザインするための「お金」と「銀行」のこれから
2018年9月25日(火)開催:「クリエイティブは旅に出よ。」Vol.2
国家エネルギー戦略に、デザイン思考をインストールするには
2019年2月19日(火)開催:「クリエイティブは旅に出よ。」Vol.3
農もクリエイティブも、土壌を耕すことから始まる
2019年5月26日(日)開催:「クリエイティブは旅に出よ。」Vol.4
近未来の長寿社会モデルは、日本の愛と知性を問う
2019年10月24日(木)開催:「クリエイティブは旅に出よ。」Vol.5
よりよい社会を問い続ける、哲学とデザインの力
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