ものづくりとクリエイティブの幸せな関係とは?

クリエイティブクラスターフォーラム

私たちの暮らしを支える「ものづくり」。そこには、技術と知恵、そして想いが込められています。そして今、その現場に新しい風を吹き込んでいるのが、クリエイターたちの自由な発想と感性です。近年、伝統、風土、素材といった「地域ならでは」の資源に、クリエイティブな発想を掛け合わせることで、地域発の新たな製品やサービスが次々と生まれつつあります。
本フォーラムでは、地域で実際に活動するものづくり企業とクリエイターの取り組みを紹介しながら、「共創」による未来のものづくりの可能性を探っていきます。ものづくり企業とクリエイターがどのように出会い、信頼関係を築き、共に価値を生み出していくのか。その「幸せな関係」の在り方を、実例紹介やトークセッションを通じて紐解いていきます。
地域の未来に可能性を感じている方、ものづくりやクリエイティブに携わる方、新しい価値の創出に関心のある方は、ぜひご参加ください。

日時

20251016日(木)18:30〜21:20
開場・受付開始 18:15

会場

メビック(大阪産業創造館 17F)

定員

50名

参加費

無料
※事前予約制です。事前申込みのない当日来場はご参加をお断りする場合があります。

スケジュール
18:30〜19:15

基調講演「ものづくりとクリエイティブの幸せな関係とは?」
千石あや氏(中川政七商店 代表取締役社長)
坂本大祐氏(合同会社オフィスキャンプ 代表社員)

19:15〜19:55

ものづくり企業×クリエイター 事例紹介
【1】地産地匠アワード2025グランプリ受賞「大門箸」
中磯まき子氏(株式会社廣箸 代表)
菅野大門氏(A4/エーヨン 主宰)
【2】メビック発のコラボレーション「ANJOER(アンジョア)/ OSAKA KABAN」
鹿野 峻氏(matataki design 代表)
西川晃正氏(株式会社西川商店  代表取締役社長 / 大阪かばんブランド委員会)

19:55〜20:00

休憩

20:00〜20:40

ディスカッション
【スピーカー】
千石あや氏(中川政七商店 代表取締役社長)
中磯まき子氏(株式会社廣箸 代表)
菅野大門氏(A4/エーヨン 主宰)
篠田英志氏(株式会社シノダ 代表取締役社長 / 大阪かばんブランド委員会)
南 大成氏(合同会社アルルカンプロダクト 代表)
【ファシリテーター】 
坂本大祐氏(合同会社オフィスキャンプ 代表社員)

20:40〜21:00

「地産地匠アワード」概要説明

21:00〜21:20

名刺交換会

主催

大阪市
クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック
地産地匠アワード運営事務局

注意事項

・事前予約制です。事前申込みのない当日来場はご参加をお断りする場合があります。
・お申込はお一人様につき一件のみ承っています。お連れ様がいらっしゃる場合は別途「大阪産業創造館」にユーザー登録の上、お申込をお願いいたします。
・他の参加者にご迷惑となりますので、開始時刻から30分経過後は入場をお断りする場合があります。

ものづくり企業×クリエイター コラボレーション事例

地産地匠アワード2025グランプリ受賞
“ちょうど良い寿命”を持つ吉野檜の「大門箸」

日本一の割り箸産地である奈良県吉野地方は、安価な輸入品の増加により技術継承の危機に直面している。この状況を打開するため、吉野の株式会社廣箸とデザイナーの菅野大門氏がタッグを組み、2年にわたる試作を経て「大門箸」を開発した。菅野氏は商品開発に先立ち、会社の基盤整備に着手。帯巻きの機械化や帳簿のデジタル化、事務所の改修などを行い、若い人材を呼び込むことに成功した。「大門箸」は、問屋を介さず自社ブランドとして流通。一生物でも使い捨てでもない数ヶ月で取り替える「ちょうど良い寿命」が特徴であり、吉野檜の端材を活用し、生態系サイクルと「適切な更新性」という日本の美徳を体現している。メーカーに深く関わったデザイナーの姿勢と商品の完成度が評価され、満場一致でグランプリを受賞した。
ものづくり企業:中磯まき子氏(株式会社廣箸)
クリエイター:菅野大門氏(A4/エーヨン)

地産地匠アワード
株式会社中川政七商店が2024年から主催するデザインアワード。「地産地匠」= 地元生産 × 地元意匠。地域に根ざすメーカーとデザイナーがつくる新たなプロダクトを募集し、受賞後の販路まで支援する。

メビック発のコラボレーション事例
知られざる職人技をブランド化 「ANJOER(アンジョア)/ OSAKA KABAN」

「ANJOER」イメージ

大阪はかばんの産地でありながらも、他地域ほどの知名度はない。その状況を打破すべく、若手経営者は「大阪かばんブランド委員会」を組織。数々の活動を行うなかで、大阪かばんを貫くコンセプトの重要性を認識し、サポートをメビックに依頼した。プロジェクトを担当する南大成氏と鹿野峻氏は、委員会各社の工場を訪問し、各社の技と思いに触れることで、細部にまでこだわり抜く大阪かばん“らしさ”を発見。それを「隠れた美学」というコンセプトで表現し、商品作りやプロモーションへと落とし込んでいった「ANJOER」と名付けられた新ブランドは大きな反響を呼び、クラウドファンディングでの先行販売、そしてオンラインショップなどでの一般販売へと広がっている。
ものづくり企業:大阪かばんブランド委員会
クリエイター:鹿野 峻氏(matataki design)・南 大成氏(合同会社アルルカンプロダクト)

登壇者プロフィール

千石あや氏(せんごく あや)

株式会社中川政七商店 代表取締役社長

1976年生まれ。香川県高松市出身。大手印刷会社に入社し、デザイナー、制作ディレクターとして勤務。2011年に中川政七商店に入社し、社長秘書、商品企画課課長、「mino」コンサルティング、「遊 中川」ブランドマネージャーなどを経験したのち、2018年3月より社長を務める。

https://nakagawa-masashichi.jp/

千石あや氏

坂本大祐氏(さかもと だいすけ)

合同会社オフィスキャンプ 代表社員

2006年奈良県東吉野村に移住。2015年、「オフィスキャンプ東吉野」の企画・運営を手掛け、その後、仲間とデザインファーム「合同会社オフィスキャンプ」を設立。2018年、「一般社団法人ローカルコワークアソシエーション」を設立し、全国のコワーキング施設開業を支援。「まほうのだがしやチロル堂」で2022年グッドデザイン賞大賞を受賞。2023年には「LIVE DESIGN School」を開校。共著に『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』がある。

https://officecamp-nara.com/

坂本大祐氏

中磯まき子氏(なかいそ まきこ)

株式会社廣箸 代表

1986年創業の奈良県吉野郡下市町にある割箸メーカー「廣箸」。吉野杉・檜を主に、利久箸や角箸など一本一本独立した高級割箸のみを生産する。機械を活用しながらも、ほとんどが職人たちが手作業で丁寧に仕上げており、その品質から国内ではミシュランレストラン、料亭、ホテル、旅館、海外の日本食レストランなど多くの国と地域の飲食店でされている。

https://yoroshiioagari.jp/

中磯まき子氏

菅野大門氏(かんの だいもん)

A4/エーヨン 主宰
デザイナー

1983年福島県生まれ。雑貨メーカー「A4/エーヨン」主宰。
農家と古物商の祖父を持ち、米作り・物作り・古物売買に親しみながら育つ。発明と実用を両立させ、これまでにない雑貨の開発・デザイン・販売、そして“売れ続ける仕組みづくり”に取り組む。主な代表作に、シヤチハタ「faces stamp」「活字ブックマーカー」「tumi-isi」「大門箸」など。受賞歴にグッドデザイン賞、グッド・トイ賞などがある。

https://www.designofficea4.com/

菅野大門氏

篠田英志氏(しのだ えいじ)

株式会社シノダ 代表取締役社長
大阪かばんブランド委員会

1966年5月15日生59歳。現在は日本鞄協会の理事、大阪かばんブランド委員会の委員長を務め、経歴として技術認定皮革鞄部門1級を取得。

https://www.j-shinoda.com/index.html

篠田英志氏

西川晃正氏(にしかわ あきまさ)

株式会社西川商店 代表取締役社長
大阪かばんブランド委員会

1973年大阪生まれ。アウトドア好きな二児の父。1916年創業の皮革商三代目として、OEM製造の技術を基盤に誠実なものづくりを追求。自社ブランドの展開にも力を入れ、人間味と向上心を大切に、日本を代表するファクトリーブランドをめざす。

https://www.nishikawashoten.com/

西川晃正氏

鹿野 峻氏(しかの たかし)

matataki design 代表
プロダクトデザイナー

企画戦略から商品デザイン、ブランド構築までを一貫して手がける。企業の強みや暮らしの課題に向き合い、新たな切り口を見出す商品開発/持続可能なブランドづくりを行う。GOOD DESIGN AWARD、iF DESIGN AWARD 他多数受賞。

https://matataki-design.com/

鹿野 峻氏

南 大成氏(みなみ ひろなり)

合同会社アルルカンプロダクト 代表
プロダクトデザイナー

鹿児島市出身。英国Sheffield Hallam大学を卒業後、2011年に独立。家電や金物など工業製品のデザインを手がけつつ、2014年より革小物ブランド「ARLEQUIN(アルルカン)」を運営。モノづくりの川上(企画)から川中(デザイン・製造)、川下(販売・PR)まで一貫して携わる。近年は台湾の文化やデザイン、作り手を日本に紹介する「Hao! Ta!wan」事業も展開。

https://hirominami.com/

南 大成氏

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※電話、メールでのお申し込みは受け付けておりません。

*掲載内容は、掲載時の情報に基づいています。

免責事項

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