今、アキッレ・カスティリオーニに学ぶこと

イタリアンデザインの源流、プロジェッタツィオーネの本質を探る

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イタリアで「デザイン」という言葉が普及する前に代わりに使われていた「プロジェッタツィオーネ」という言葉は、実は現代において言われる「デザイン」よりも遥かに幅が広く、より人間的な創造的思考のメソッドを備えていました。イタリアでも消費文化の中で忘れがちなこの言葉ですが、自然環境、社会環境、精神環境とあらゆる次元で危機に陥っている現代世界において、もう一度本当に社会的で持続性のある創造力を発揮するために、是非今一度学び直すべき創造思考となっています。
今年は、その「プロジェッタツィオーネ」を実践してきたイタリアンデザインの父の一人、アキッレ・カスティリオーニ(1918-2002)の生誕百年にあたり、イタリアでは様々なイベントが開催されています。

本フォーラムでは、カスティリオーニスタジオに出入りし、長年カスティリオーニの思考法に触れてきた演出家・批評家の多木陽介氏をお迎えし、生前のカスティリオーニの活動を事例に、極めてサステイナブルな創造力の方向性を示してくれる現代の指針的存在として、「プロジェッタツィオーネ」についてわかりやすく解説していただきます。
また、2019年3月に、クリエイターを対象に北イタリアで実施する「イタリアンデザインの本質、プロジェッタツィオーネを学ぶ旅」研修ツアーの公募説明も行います。

多木陽介氏(たき ようすけ)

演出家 / アーティスト / 批評家

1962年生まれ。1988年に渡伊、現在ローマ在住。演劇活動や写真を中心とした展覧会を各地で催す経験を経て、現在は多様な次元の環境(自然環境、社会環境、精神環境)においてエコロジーを進める人々を扱った研究を展開。芸術活動、講演、そして執筆と、多様な方法で、生命をすべての中心においた人間の活動の哲学を探究する。著書に『アキッレ・カスティリオーニ – 自由の探求としてのデザイン』(AXIS)、『(不)可視の監獄 – サミュエル・ベケットの芸術と歴史』(水声社)などがある。2014年度よりメビック扇町エリアサポーターに就任。

来年3月実施の研修ツアーでは、訪問先の選定及びアポイントメントを実施いただくとともに、現地滞在期間中全日程ツアーに同行頂き、訪問先についての解説、通訳、基礎セミナー講師などを担当いただきます。

多木陽介氏
日時

2018年11月1日(木)18:30〜21:30
開場・受付開始 18:00

18:30~18:45

イタリア研修ツアー(2019年3月)の概要説明・公募案内

18:45~20:10

多木氏の講演

20:10~20:30

質疑応答、参加者との意見交換

20:30~21:30

Mebic Talk-in(交流会)

参加費

無料
Mebic Talk-in(交流会):1,000円

定員

80人(先着順・定員に達し次第締め切ります)

会場

メビック扇町

主催

大阪市
公益財団法人大阪市都市型産業振興センター クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町

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