ポスター展「Asia as Fiction」
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「Asia as Fiction」は、東アジアの若手グラフィックデザイナーならびにデザインを学ぶ学生による、“想像”をテーマにしたポスター展覧会です。20人の参加者が、実際には訪れたことのない、「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET*1」に出店する書店や飲食店を“想像して”ポスターをデザインします。
商業デザインでは通常、原稿や写真が提供され、“正しく”デザインすることが求められますが、本展では店舗と直接やりとりせず、デザイナーたちはインターネットのリサーチなど最低限の情報をもとにした通常とは逆のプロセスでデザインしました。
また、想像をテーマにした背景には、私たちが暮らす「アジア」という地域の呼び名が関係しています。ヨーロッパ以東をひとまとめにしたこの西欧の言葉は、ここに暮らす私たちにとって適切なものでしょうか? 日本も韓国も台湾も中国もひとつの「アジア」なのでしょうか?
ぼんやり共有する「アジア」のイメージに自らを当てはめるのであれば、ポスターも想像してつくってはどうか。そんな妄想からこのプロジェクトはスタートしました。デザイナーの思考のプロセスを想像していただけると幸いです。
*1:KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET
LLCインセクツが主催する食、作家、音楽家、物作りに関わる人々、そして、韓国、台湾、香港、上海と国内の書店、出版社が集まるマーケットイベント。
- 日時
2019年9月27日(金)〜29日(日)
27日(金)11:00〜21:30
28日(土)11:00〜17:00
29日(日)11:00〜17:00- 参加デザイナー
(上海)Related Department、XYZ.Lab、Atmosphere Office
(ソウル)Jieun Yang氏、Subin Choi氏、WORKS:
(台北)O.OO
(香港)Saki Ho氏
(大阪)清水夏菜氏、多田遼太郎氏、南部真有香氏(有限会社テイスト)、野添梨江氏、廣田碧氏(看太郎)- 参加学生
足立優氏(神戸芸術工科大学)、隈井美歩氏(京都造形芸術大学)、白杉瑞葉氏(神戸芸術工科大学)、髙田風葉氏(京都精華大学)、寺田くれは氏(近畿大学)、西明真弥氏(近畿大学)、藤本歩実氏(同志社女子大学)
- トークセッション
9月27日(金)19:00〜21:00
「韓国のデザインの現在 類似性と違いについて」
ゲスト:後藤哲也氏、Jieun Yang氏、Subin Choi氏
通訳:吉川寿子氏9月28日(土)14:00〜15:30
「ポスター展の可能性とダサいとは?」
ゲスト:白井暸氏、和田夏実氏
聞き手:松村貴樹氏9月29日(日)14:00〜15:30
「Asia as Fiction展を作るまで」
ゲスト:峠田充謙氏、後藤哲也氏、多田遼太郎氏、南部真有香氏
聞き手:松村貴樹氏- 特別協力
イ・ギソプ氏(THANKS BOOKS)、ニコール・シュミット氏(helmut schmid design)、峠田充謙氏(design tôge)、高木毬子氏(同志社女子大学)、原田祐馬氏(UMA/design farm)、Jee氏(INDEX)、株式会社竹尾、有限会社修美社
- 参加費
無料
- 主催
LLCインセクツ
クリエイティブネットワークセンター メビック扇町
Jieun Yang氏(チウン ヤン)
PRESS ROOMは、韓国・ソウルを拠点とするグラフィックデザインと出版のスタジオ。デザイナーやアーティスト、キュレーター、編集者、建築家などとのコラボレーションも行なっている。VIのデザインや出版物、ヴィジュアルアートを含むさまざまな領域で活動している。

Subin Choi氏(スビン チェ)
ソウルを拠点に活動するグラフィックデザイナー。フリーランスとして主に印刷物や3Dイメージのデザインに携わりながら、さまざまな領域のアーティストとのコラボレーションも行なっている。これまでに、「100 Films, 100 Posters」(2019) 、「Peony and Crab: Shim Woo Yoon Solo Show(ORGD 2019)」(ONE and J Gallery, 2019)などの展覧会にも参加している。

後藤哲也氏(ゴトウ テツヤ)
OOO Projectsディレクター。近畿大学文芸学部准教授。大阪芸術大学デザイン学科客員教授。大阪を拠点にグラフィックデザインの実践と研究を行う。近年の主な展覧会企画:「FIKRA GRAPHICDESIGN BIENNIAL 01」(アラブ首長国連邦、2018)、「GRAPHIC WEST 7: YELLOW PAGES」(京都ddd ギャラリー、2018)、「グラフィズム断章:もうひとつのデザイン史」(クリエイションギャラリーG8、2018)。著書:『YELLOW PAGES』(誠文堂新光社)。

白井暸氏(シライ リョウ)
MOMENT 編集長 / リ・パブリックディレクター。1993年東京生まれ。2015年、オランダの学際的研究実践機関MediaLAB Amsterdamに留学。2016年に同機関を修了し、株式会社リ・パブリックに入社。福井市を舞台とする小さなデザインの教室「XSCHOOL」などの企画運営などに携わる。2019年6月、トランスローカルマガジンMOMENTを創刊。

和田夏実氏(ワダ ナツミ)
「Visual Creole」(ビジュアルクリオール)の開発者。インタープリター。1993年長野生まれ。ろう者の両親のもと、手話を第一言語として育ち、大学進学時にあらためて手で表現することの可能性に惹かれる。慶應義塾大学大学院修了後、視覚身体言語の研究、さまざまな身体性をもつ人々との協働から、感覚を共に模索するプロジェクトを進めている。

多田遼太郎氏(タダ リョウタロウ)
グラフィックデザイナー / イラストレーター。 2018年よりフリーランス。いわゆる文字っ子。画の海に溺れ、文字の沼に沈み、今年の夏は山に登ろうと友人と計画を練ったりしている。
https://ryotarotada.com/

南部真有香氏(ナンブ マユカ)
アートディレクター / グラフィックデザイナー。 企業や美術館のVIやロゴ制作など、グラフィック全般に携わる。コンケラー・デザインコンテスト2012グランプリ、日本タイポグラフィ年鑑2019審査委員賞受賞。

峠田充謙氏(タオダ ミツノリ)
デザイン峠(design toge)デザイナー。大阪芸術大学デザイン科卒業、IMIインターメディウム研究所卒業。化粧品会社インハウスデザイナーを経て、デザイン峠を開設。グラフィック、パッケージを主にしながら、ロゴ、ネーミング、商品企画、プロダクトデザイン等、幅広く活動。国内外にて多数受賞・入選。京都精華大学特任准教授、大阪芸術大学非常勤講師。
