メビック発のコラボレーション事例の紹介
紙加工、無限大! デザイン、無限大! オトガミとともに広がる可能性
オトガミ

紙加工界の名物社長、課題解決のためのデザインに出会う
クリエイターやアーティストとのコラボレーション事例も多いペーパーワールドは、紙加工の技術で世界一の紙・段ボールの創造企業を目指す元気なものづくり企業。同社の岩崎隆社長がデザイナーの小久保あきとさん、鈴木信輔さんと出会ったのは去年の初夏のことだった。
「iPhone用の紙製スピーカー・オトガミのパッケージが必要になり、メビック扇町のコーディネーターに相談したのがきっかけ。すぐに小久保さんと鈴木さんが来社してくれました。打ち合わせに臨む姿勢に“おっ!いいな”と期待が高まりましたね」と岩崎社長。鈴木さんは社長のパワフルなお人柄にワクワクしながら、商品の素晴らしさに強く引きつけられた。「まずネーミングがいいですよね、素材と機能をキレイに表しているでしょう。商品自体にものすごく力があるので、オフィシャルショップに並んでも見劣りしないデザインにしたい!と意欲が湧きました」と振り返る。
音のように広がっていくデザインの役割

「パッケージデザインに求められるのは中に入っている商品の機能と使用方法のわかりやすさを伝えること。さらに広告としての顔づくりも必要です。岩崎社長はクリエイターとの協働に慣れていらっしゃるからでしょう、しっかりと表現を任せてもらえて、とてもスムーズに制作することができました」と小久保さんもできあがったパッケージを手にうれしそう。オトガミは今後、企業の販促ツールとして展開する予定。「販路などの課題もありますが、それらもデザインで解決できれば」と小久保さん。2人のデザイナーが紙加工界の名物社長に提案したデザインの役割は、オトガミがiPhoneの音を美しく拡げるように、幅広く広がっている。
公開:2013年7月12日(金)
取材・文:大竹麗氏(コヤ)
*掲載内容は、掲載時もしくは取材時の情報に基づいています。