メビック扇町企画「イタリアのデザイン思考の原点を探る」ツアー開催報告

公開日:2016年01月21日(木)

メビック扇町では、2015年11月29日~12月6日の8日間、イタリアのデザイン思考の原点を探るため、ローマ在住の演出家で写真家の多木陽介氏のコーディネートのもと、公募で参加した7人のクリエイターと一緒に、ミラノ、ボローニャ、トリノの3都市を訪問し、プロジェッタツィオーネの本質を辿るツアーを実施しました。
「プロジェッタツィオーネ - progettazione」とは、本来「プロジェクトを考え、実践する」という意味ですが、イタリア語にデザインと言う語が定着するまでの間、代用されてきた言葉です。現代社会において、より大量に売るために物の外観のメーキャップを施す職能ではなく、人間の生活環境の改善を第一の目標とし、機能や生産の問題をより多角的に把握し解決する、といった自律性をもった職能を指す言葉でした。

今回のツアーでは、こうしたイタリアのデザイン思考の原点を探るため、「プロジェッタツィオーネ」を実践されてきた先人や現在実践している人々から、直に考え方や行動様式について話を聞いたり、創造性を体得するためのトレーニングを受けたりして、「プロジェッタツィオーネ」の本質を学びました。

1月13日(水)には、参加した7人のクリエイターにより、本ツアーの報告会を開催し、現地での学びや気づきを参加者の皆さんと共有しました。

また、本ツアーに企画から参加し、現地でコーディネートをしてくださった多木陽介さんからレポートが届きましたので、ここに公開させていただきます。

「イタリアのデザイン思考の原点を探る」
全体スケジュール

11月29日(日)
  • 大阪 → ミラノへ移動
11月30日(月)
  • カスティリオーニスタジオの見学 案内:多木陽介氏
  • 基礎セミナー
    「カスティリオーニの思想ープロジェッタツィオーネの木、優しき生の耕人たち」
    講師:多木陽介氏
  • カルトゥージア社訪問 応対:社長 Patrizia Zerbi氏
12月1日(火)
  • ワークショップ「ブルーノ・ムナーリの方法」
    講師:ブルーノ・ムナーリ協会 Sivia Sperati氏
12月2日(水)
  • サラ・ボルサ図書館見学 案内:館長 Silvia Masi氏
  • セミナー「コミュニティにおける図書館の役割」 講師:図書館コンサルタント Antonella Agnoli氏
12月3日(木)
  • サン・サルヴァリオ地区改善事務所訪問、地区の家(Casa del quartiere)見学
  • Andrea Bocco氏、Anna Rowinski氏とのディスカッション
  • バリエーラ・ディ・ミラノ地区、地区の家(Casa del quartiere)見学
  • Andrea Bocco氏、Roberto Maria Clemente氏、Alessandro Rivoir氏とのディスカッション
12月4日(金)
  • カヴァリアスタジオ訪問
  • Gianfranco Cavaglia氏(建築家、トリノ工科大学名誉教授)とのディスカッション
12月5日(土)
  • ミラノ → 大阪へ移動
12月6日(日)
  • 大阪着

移動教室:プロジェッタツィオーネの本質を辿る旅

2015年11月末から数日間、筆者の企画と大阪の産業振興センターであるメビック扇町のサポートで、イタリアのミラノ、ヴォゲーラ、ボローニャ、トリノという都市の間を移動しながら、「プロジェッタツィオーネの本質を辿る旅」という移動教室を開催しました。「プロジェッタツィオーネ - progettazione」とは、本来「プロジェクトを考え、実践する」という意味ですが、イタリア語に、デザインと言う語が定着するまで代わりに使われていた言葉で、その後も前世紀末くらいまではある正確な意味の下に使われていましたが、現在では、生憎ほぼ死語となりつつあります。「プロジェッタツィオーネ」とは、現代社会で消費の片棒担ぎになってしまったデザインとは全く異なる、より社会奉仕的、倫理的、また企業等に対してもより大きな自律性をもった職能を指す言葉でした。より大量に売るために、物の外観のメーキャップを施す職能ではなく、人間の生活環境の改善を第一の目標とし、機能や生産の問題をより多角的に把握し、解決する仕事で、現行の「デザイン」よりもはるかに守備範囲が広く、またあらゆる職業に適用出来る概念です。
また一般には十分認識されていませんが、アキッレ・カスティリオーニなど、この「プロジェッタツィオーネ」の優秀な実践者たち(プロジェッティスタ - progettista)の作業には、むしろ自然の創造行為に通じる実に繊細な思考プロセスがあり、これからの世界において、真にサステイナブルな創造を目指すにあたり、実は決定的な示唆に富むメソッドをもっていました。そこで、これからの世界における地球のための創造力の探求を続ける筆者は、この「プロジェッタツィオーネ」と言う概念と言葉をもう一度再認識し、その実践者である「プロジェッティスタ」としての人間のあり方とその文化を広めることを使命の一つとしています。
この意識に賛同して下さったメビックの堂野智史所長の協力の下、今回のツアーが実現した訳ですが、お陰さまで、かなり充実した成果が上がりました。イタリア側で登場してもらった「先生」たちのクオリティが高いことには自信がありましたが、今振り返ったとき、今回の成功の最大の鍵は、なにより参加者の方々(33歳〜40歳のデザイナー、グラフィックデザイナー、イラストレーター、編集者、ライター)7名の意気込みに負う所が大でした。彼らの好奇心と熱意の強さが、講師陣のさらなる意欲を引き出し、講師陣と参加者の間に、稀に見るシナジーが生まれました。こうして、単なる学習経験を超えた、どこか人間的な触れ合いと絆が双方の間に生まれることが出来た訳で、私としてもこれまでの人生の中でかつてない(演劇、芸術、著作でもなしたことのない)最高の仕事が出来たと思える経験でした。以下に簡単にツアーの内容をお伝えします。

1日目(ミラノ)

アキッレ・カスティリオーニ財団(9:30〜13:00)

まずは事務所の見学、と言っても、いつものように、だらだら見て回ると言うよりは、少し見た後で、奥のカスティリオーニの部屋であった所に集まり、私が事務所にある本物の作品やコレクションの匿名デザインのオブジェたちを使いながら、カスティリオーニについての授業をしました。


その後、休憩を挟んでさらに1時間強「プロジェッタツィオーネ」と「プロジェッティスタ」の本質的な意味を伝える話を、今回のツアー全体のイントロダクションとして、私からみなさんにしました。

Carthusia(カルトゥージア)社(14:30〜17:30)

午後は、非常にいい児童書籍を出しているCarthusia(カルトゥージア)という出版社を訪れました。社長のパトリツィア・ゼルビさんが、同社に特徴的な叢書をいくつか紹介してくれましたが、これらを生み出すプロセスが、どれも実にすばらしいプロジェッタツィオーネでした。なかでも、子供にとって難しいテーマ(親の離婚、病気、家族の死、アイデンティティ、差別、等々)を扱った叢書があるのですが、その作り方は感動的でした。作家とイラストレーターが仕事に入る前に、彼らも含めて、編集部、作家、イラストレーター、心理学者、問題のある子を抱えた親、その問題のない子をもつ親、などからなるスタディチームを作り、相当の時間を掛けた議論を重ねます。そこでのブレインストーミングから多様な要素が浮かんで来る訳ですが、それを糧に、ようやく作家がテクストを書き始めます。しかし、問題のテーマその物をストレートに書くのではなく、必ずある比喩を使ってお話にします。例えば自閉症児についての議論をした後で、作家が書いたストーリーは、自閉症そのものではなく、仲間には不可解な行動をするせいで差別されていたオオカミの子が、勇気ある行為によって再び群れに受け入れられるという、一見すると「勇気」をテーマにした話です。創作の舞台裏を知らない人にとっては、より普遍的なテーマに見えるので、より多くの人が関心をもてるようになっていますが、自閉症をめぐる状況を知っている人にはすぐピンと来るようなメタファーがしっかり使われています。
そして、編集部が、このテクストなら行ける、というものに辿り着いた後で、今度は、そのテクストを小学校の先生たちに渡し、複数の学年のクラスで先生に声を出して読んでもらいます。学童たちは、そのお話の感想を文章と絵でフィードバックします。(絵は、印象的だったシーン)そして子供たちのフィードバックを考慮に入れながら、イラストレーターが絵を描きます。このように、一冊の本を作るのに掛かっている人数、時間と労力が並ではありません。参加者全員、パトリツィアのプレゼンには感動していました。また、参加者にとっては、いわゆるデザイナーのところではなく、こういう職能(パトリツィアの職能は、複雑な行程のすべてを各専門家とともに分かち合いながら、全体を統御する監督の立場)をもつ相手のところに行くことで、つい、最終的な物の色と形に覆い隠されがちなプロジェッタツィオーネの本質的な部分が理解できたようです。


2日目(ヴォゲーラ)

ブルーノ・ムナーリ協会(ムナーリ・メソッド講習会 9:30〜12:30 / 14:30〜17:30)

この日は、朝からミラノから少し南のヴォゲーラまで列車で行き(約1時間)、そこから10分くらい車に乗って、あるカッシーナに到着しました。そこが、ブルーノ・ムナーリ協会の会長のシルヴァーナ・スペラーティさんの家兼アトリエ。そこで午前中3時間、近くのトラットリア(安くてすごく美味しい)での昼食を挟んでさらに午後3時間と言うセミナーでした。6時間と言っても、内容からするとすごく駆け足で、最低2、3日はかけるべきだなと思える内容でしたが、全員すごく一生懸命で、その態度にスペラーティさんも関心していました。ブルーノ・ムナーリは、日本でもよく知られていますが、カスティリオーニと同世代のイタリアのデザイナー、アーティスト、教育者として極めて素晴らしい人でした。
まず、シルヴァーナさんから、ムナーリの言うプロジェッタツィオーネとは何か、という話が1時間ほど。改めてブルーノ・ムナーリと言う人が、どこまでプロジェッタツィオーネと言うものをしっかり理論化していたのかを改めて知りました。 その後、「実験」作業に入りましたが、この日は、まず、ごく当たり前のA4のコピー用紙を各人一枚ずつ渡されて、その特性を言葉にする所から始めました。大きさ、重さ、質、性質、音、その他の特徴を、ともかく、出来るだけの精確さを目指して、徹底的に洗い出して行きますが、これがそう簡単ではありません。一見明らかに見えることほど、我々には分かっていない、ということのお手本のような経験でした。 次に、各人、この紙をいじりながら、その紙に様々な作業(折る、たたむ、孔を開ける、くしゃくしゃにする、ねじる、裂く、叩く、何かの型をつける、等々)を加え、紙にある表情、ある表現を持たせてみる。この「実験」作業にかなり時間をかけました。はじめは頭で考えて迷っていた人も、ともかく手を動かすことで、思いがけない発見が多々ありました。ここまでが「実験」ですが、要するに「プロジェッタツィオーネ」に進む前には、まず、ありとあらゆる側面から調査、探求をしろ、ということなのです。


そして、午後、この成果を一回黒い紙の上にならべて貼り、全員の実験成果を展示しました。そして、そこに出て来た多様な紙の表情(オリジナルの性質に比べて、驚くほど変質した例もありました)を一度全員で観察したあと、それらすべてを使って、各人が本(と言っても言葉はありません)を作る「プロジェッタツィオーネ」に入りましたが、時間もわずかだったため、時間内に出来た人もそこまで行かなかった人もいました。
この短い一日のセミナーで、彼らは手を動かして必死に何かを探そうとした訳ですが、そのプロセス全体が同時に、プロジェッタツィオーネの原型のようなものになっていたことで、身体と知性を通して同時にプロジェッタツィオーネの本質的なプロセスを理解させてくれる素晴らしい授業でした。ただ、本格的にやろうと思えば、最低でも2、3日はかけるべき内容でした。


3日目(ボローニャ)

サラ・ボルサ図書館

フィレンツェ付近の線路の近くで戦時中の爆弾が発見されたということで、ミラノから11時まで電車が動かず、少し遅れましたが、お昼頃にボローニャに到着し、まっすぐ市の中心地にあるサラ・ボルサ図書館へ向かいました。

ここで1時間くらい(12:30〜13:30)、館長さんの案内で、このすばらしい図書館を見学しました(同館は、十数年前にイタリア初のメディアテークとして生まれた図書館で、地元では「屋根付きの広場」と呼ばれ、毎日5,000人ほどの来館者があります)。この見学自体、皆、結構楽しんだようですが、写真にもあるように、まさに、これが図書館?と呆気に取られるような場所です。

簡単に昼食を済ませた後、『知の広場』の著者アントネッラ・アンニョリさんの授業を受けました(館内に、申し込むと無料で勉強用に貸してくれるブースがあり、10人くらいは入れます)。授業と言っても、むしろ質問から始まり、それに対して説明を加える形でアントネッラが、各国の図書館の写真を見せながら、現代の図書館に必要な条件についての話をしてくれました。さらに、参加者のうちの二人が、九州に住民参加型のプロセスで図書館を作りつつあると言う話だったので、彼らのプレゼンもしてもらうことになりました。その話にアントネッラがコメントやアドバイスを加えると言う形でえらく盛り上がり、一切休憩も入れずに結局5時間やりました。アンニョリさんもすごくこのプロジェクトを評価し、同プロジェクトについて是非記事を書きたいと言っていました。

4日目(トリノ)

午前中にトリノへ移動。この日は一切アクシデントもなくスムーズに行ったので、とりあえずホテルに荷を預けてからサン・サルヴァリオ地区へ向かいました。

サン・サルヴァリオの地区の家(Casa del quartiere)

そこでトリノ工科大学建築学科の准教授でもあるアンドレア・ボッコさん(『石造りのように柔軟な』の著者の一人)と会って、地区の家の感じのいいカフェレストランで食事をしました。超安価で、とても美味しいお昼でした(プリモが5ユーロ、セコンドが8ユーロ)。その後、彼ともう一人の責任者にここの創立の歴史と、現在のこの地区の家(彼らの運営する、非常に多目的の公民館みたいなもの)の運営について話を聞きました。その後、この施設(元公衆浴場を改装した場所)を見学して回り、さらに、そこから出て、ボッコさんの案内の下、サン・サルヴァリオ地区を歩いて回り、同地区がいかにマルチエスニックな場所であり、様々な宗教の施設(新旧のキリスト教の教会、ユダヤ教のかなり立派なシナゴーグ、そしてモスクも二つあります)があるかなどを見て回りました。この辺りで日暮れとなりました。

その後、トラムに乗って移動し、トリノの北側のかなり低賃金層の庶民的な地区(バリエーラ・ディ・ミラノ地区)へ移動しました。約1年半前からボッコさんたちの組織が、もうひとつの地区の家をここにオープンしました。これが素晴らしい場所で、当初の不安を他所に、もう完全に上手く行っています。ともかく、毎日朝から晩まで実にいろんな形で使われています。この日はダンス教室、演劇教室がありましたし、地下には常に音楽学校があるし、一角には美味しいパン屋が入り、完全に廃品回収と手作りで、とてもセンスよく作られたカフェレストランは、非常に感じのいいスペースで、中にはミニラジオ局まで入っていました。近くの80歳のおじいさんが居座って柳で籠を作っている等、もうすっかり、この地区の人たちの間に根付いた場所になっていました。
ここで参加者達が経験した素晴らしいことは、何か、授業とか言うレベルを超えて、参加者がこの地区の家の人たちと本当に人間的に交流した時間が生まれたことでした。特にここで木工工房もやっているアーティストのアレッサンドロ・リヴォワールさん(なんとかのジェコメッティの孫)の可愛いイラストにみんな夢中になり、九州の図書館プロジェクトに是非彼の作品を使おうとか、あるいは、彼を呼んでのワークショップ、などという話も湧いていました。


5日目(トリノ)

この日が最終日。9時から17時近くまで、この日は一日、トリノの著名な建築家で、カスティリオーニと30年も協働した経験もある、ジャンフランコ・カヴァリアさんにお世話になりました。

カヴァリアスタジオ

まず、スタジオを訪れ、ざっと見学。その後、カヴァリアさんから、彼なりにプロジェッタツィオーネについての授業。ツアーの最後に彼の授業が来て良かったと思っています。それは、彼の話が、ここまでの参加者達の経験のすべてをまとめてくれるような授業だったからで、参加者の多くも、彼の授業が本ツアーの中でも特に印象に残ったと評判でした。何をもってプロジェッタツィオーネというか、という問題を、オブジェ、道具、そして建築(インテリア、ショップ)のプランなどを通してして明瞭に解説してくれました。


昼休みを兼ねて一回ここで外へ出ました。彼のスタジオは、トリノのほぼ中心にあるので、そこから歩いてすぐの所にある、以前彼が設計をした、カーペットショップを訪れました。派手さはありませんが、随所に流石、という洗練された細かい配慮があり、参加者全員、かなり関心していました。

その後、歩いてトリノの中心街を抜け、1月にカヴァリアさんや私がプリーモ・レーヴィの展覧会を開催したパラッツォ・マダーマに赴き、現在は何もなく開放されている、一階の展示スペースを見た後、二階の素敵なカフェに行き、そこでパニーノやサンドイッチをつまんだ後、スタジオに戻りました。

午後は、スタジオに戻り、そこでさらに展覧会のプロジェッタツィオーネについて話を伺いました。最近のことだったので、それこそプリーモ・レーヴィの展覧会を例にとり、どういうプロセスでキュレーターと展示空間デザインの担当者である自分が、ある時はもうそれぞれの役割も消えるくらい密接な形で仕事をしたか、ということ、また私が担当したイラストがどういう形でそこに入って来たか、と言う話が、カヴァリアさんからありました。イラストの話が出たので、私もA3大のプリントですべてを皆に見せました。実際の展示の写真も一枚入れておきます。


これでツアー日程のすべてを終了しました。

今回の成果を受けて、来年もう一度この組織の企画でやる話も出ていますが、他の学校や団体で本気で関心をもつ人にも是非体験してもらいたく思っています。
今回の講師陣は、いずれも、私がこの数年、「優しき生の耕人たち」と呼ぶ、三つのエコロジー(自然環境のエコロジー / 社会環境のエコロジー / 精神環境のエコロジー)をほぼ同時に実践する人々(つまり、21世紀の地球のための創造力を持ったプロジェッティスタ)ですが、こうした、これからの世界にとって必須の創造力を磨いてくれる、この「移動教室」の経験を下地にして、将来は、この講師陣になって下さった方々、参加者のみなさんはもちろんのこと、さらに若い世代の人たちとも一緒になって、21世紀の地球のためのプロジェッティスタのための学校、そして、この意識を共有する人々のためのコミュニティのようなものを作って行きたいと思っています。(文責:多木陽介)

多木陽介氏 演出家・アーティスト・批評家

多木氏

早稲田大学文学研究科在学中の1988年に渡伊、現在ローマ在住。芸術活動と批評活動の双方を通して生命を全ての中心においた人間の活動の哲学を探究する。著書に『アキッレ・カスティリオーニ - 自由の探求としてのデザイン』(AXIS出版2007)がある。また、『カルヴィーノの眼』(マルコ・ベルポリーティ著)、『プリーモ・レーヴィは語る』(プリーモ・レーヴィ著)、『七つの大罪と新しい悪徳』(ウンベルト・ガリンベルティ著)(いずれも青土社刊)、『石造りのように柔軟な』(鹿島出版)などの翻訳書もある。

2014年度よりメビック扇町エリアサポーターに就任。今回のツアーでは、訪問先の選定やアポイントメントをお願いしました。現地滞在期間中全日程ツアーに同行頂き、訪問先についての解説や、通訳、基礎セミナー講師などをご担当いただきます。