そのデザインに哲学はあるか?
クリエイティブビジネスフォーラム「クリエイティブは旅に出よ。」Vol.5

これからの若いクリエイターが競争力を持って活発に活動していくためには、自分自身の殻を破って、積極的に異業種・異分野との関わりを持ち、互いに知の共有や技術の融合等を通して、新しいビジネスや事業を生み出していく姿勢や能力が必要となります。

「クリエイティブは旅に出よ。」は、クリエイティブの世界で発信力を持つ3人のスピーカーと、異分野・異業種で活動するゲストとのトークセッションです。
このセッションを通して、クリエイターが異業種・異分野と関わる際に必要な意識や行動様式等についてヒントを得るとともに、異業種・異分野の人々とのリアルなコミュニケーションを深める場になればと考え、継続して開催しています。

第5回のテーマは「哲学」。

明治大学理工学部准教授で哲学者の鞍田崇氏をゲストに招き、三木健氏、服部滋樹氏、江副直樹氏の3人がこれまで手がけてきたプロジェクトを紹介しながら、そのプロジェクトの底流に潜むデザインの「哲学」について、鞍田氏とのディスカッションを通して、クリエイティブの現場で多用されるコンセプトを検証します。

過去に開催したレポートはこちらから

江副直樹氏からのメッセージ

クリエイティブは哀しき妖怪である。厳然として世の中に存在し、日々人々の営みに深く関わっているにもかかわらず、あらゆる産業と結びついていながら、まるでそこにはいないような扱いを受ける。この不可思議な状況は永く続いており、社会の成熟を待ち続けても、永遠に好転は訪れないようにも思える。

商いの古い諺に、イルヲハカッテイズルヲセイス(入を図って出を制す)とある。クリエイティブは入を図る局面で、大きな役割を果たしている。だが、経営支援は目に見える数字に拘泥して、節約のススメばかりが喧伝されて、商品開発や広報と言った未来を作るべき工程は疎かになっている。

ならば、クリエイティブ側が翻訳の1ページを書き始めるしかないだろう。その際、過去の延長では、想定される展開はどこかで見たようなものになるはずで、そうさせないためには、既存の文脈から意図的に外れ、他領域への越境を積極的に行うことが必須になる。

曰く、クリエイティブは旅に出よ。

日時

2019年10月24日(木)19:00~21:30
開場・受付開始 18:30

ゲスト

鞍田崇氏(哲学者 / 明治大学理工学部 准教授)

スピーカー

江副直樹氏(ブンボ株式会社 代表取締役 / 事業プロデューサー)
三木健氏(三木健デザイン事務所 グラフィックデザイナー)
服部滋樹氏(graf:decorative mode no.3 代表 / クリエイティブディレクター / デザイナー)

参加費

無料

会場

メビック扇町

主催

大阪市
公益財団法人大阪産業局 クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町

ゲスト

鞍田崇氏(くらた たかし)

哲学者、明治大学理工学部 准教授

1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。現在、明治大学理工学部准教授。近年は、ローカルスタンダードとインティマシーという視点から、現代社会の思想状況を問う。著作に『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会 2015)など。民藝「案内人」としてNHK-Eテレ「趣味どきっ!私の好きな民藝」に出演(2018年放送)。

http://takashikurata.com/

鞍田崇氏

スピーカー

江副直樹氏(えぞえ なおき)

ブンボ株式会社 代表取締役 / 事業プロデューサー
福岡デザイン専門学校 非常勤講師
大阪芸術大学 客員教授

1956年1月1日佐賀生まれ。西南学院大学法学部中退後、米穀店店員、工場作業員、釣り雑誌編集者、コピーライター等を経て、商品開発と広報計画を柱とする事業プロデュースの会社、有限会社ブンボ設立。農業、商業、工業、観光、地域活性など、多分野の多様なクライアントに対し、コンセプト重視の事業戦略提案を行う。大分県日田市在住。

https://bunbo.jp/

江副直樹氏

三木健氏(みき けん)

三木健デザイン事務所 グラフィックデザイナー
大阪芸術大学教授

話すようにデザインを進める「話すデザイン」と、モノとコトの根源を探る「聞くデザイン」で物語性のあるデザインを展開。「気づきに気づく」をテーマに静かな表現の中にエモーショナルなコミュニケーションを潜ませる仕事が特徴的。近年、学びをデザインするプロジェクトAPPLEを展開。そのユニークな教育メソッドに注目が集まり、英・中・日・韓の4ヶ国語で書籍APPLEが上梓される。2015年から国内外の美術館、ギャラリーでAPPLE+展を巡回。それら一連の教育プロジェクトを背景にもつポスターで第18回亀倉雄策賞を受賞。2018年4月、大阪芸術大学図書館内にAPPLEの常設展示室と教室を併設した「りんごデザイン研究所」が開設される。

http://ken-miki.net/

三木健氏

服部滋樹氏(はっとり しげき)

graf:decorative mode no.3 代表 / クリエイティブディレクター / デザイナー
京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授

美大で彫刻を学んだ後、インテリアショップ、デザイン会社勤務を経て、1998年にインテリアショップで出会った友人たちとgrafを立ち上げる。建築、インテリアなどに関わるデザインや、ブランディングディレクションなどを手がけ、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。

https://www.graf-d3.com/

服部滋樹氏

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