イタリアンデザインの源流「プロジェッタツィオーネ」について考える

クリエイティブビジネスフォーラム

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前回のツアーでのワークショップ

メビック扇町では、イタリアのデザイン思考の原点ともいえる「プロジェッタツィオーネ」について考えるフォーラムを開催します。

イタリアで「デザイン」という言葉が普及する前に代わりに使われていた「プロジェッタツィオーネ」という言葉は、実は現代において言われる「デザイン」よりも遥かに幅が広くより人間的な創造的思考のメソッドを備えていました。
イタリアでも消費文化の中で忘れがちなこの言葉ですが、自然環境、社会環境、精神環境とあらゆる次元で危機に陥っている現代世界において、もう一度本当に社会的で持続性のある創造力を発揮するために、是非今一度学び直すべき創造思考となっています。

メビック扇町では、この創造的思考の本質を学んでもらうため、「プロジェッタツィオーネ」の優れた実践者であったアキッレ・カスティリオーニの創造思考に造詣が深い演出家・批評家の多木陽介氏のコーディネートのもと、クリエイターを対象にした現地イタリアでの研修ツアーをこれまでに3回実施してきました。

本フォーラムでは、このイタリア研修ツアーに参加した大阪のクリエイターの皆さんをお迎えし、研修ツアーを通じて学んできたことや、それにより自身のワークスタイルや思考に与えた変化等について報告いただき、参加者の皆さんと一緒にイタリアンデザインの源流に潜む「プロジェッタツィオーネ」とその実践者である「プロジェティスタ」について考える機会を持ちたいと思います。

また、今年10月に実施する第4弾イタリア研修ツアー「イタリアンデザインの本質 プロジェッタツィオーネを学ぶ旅」の概要についても説明します。

「プロジェッタツィオーネ(progettazione)」とは

「プロジェクトを考え、実践する」という意味だが、イタリアで「デザイン」という言葉が定着するまで代わりに使われていた。ただ、消費文化の中で生産をひたすら助長するための戦略として利用されている現代のデザインとは、根本的に性格が異なり、必ずしも物の形の創造に関わる概念ではない。より社会奉仕的でより倫理的な目的を持ち、企業の利潤よりは、人間の生存環境の改善を幅広い視点から探求し、そのためには、企業の生産方針に対して批判的な態度を取ることも辞さない、多様な分野にわたる人々の「活動原則」とも言えるものだった。

日時

2019年8月1日(木)19:00~21:00
開場・受付開始 18:30

19:00~19:30

報告「プロジェッティスタになるための6日間 – イタリアでデザインの源流を覗く」
江口海里氏(Kairi Eguchi Design)

19:30~20:30

トークセッション

  • 江口海里氏(Kairi Eguchi Design)
  • サトウノリコ*氏(yellowgroove)
  • 中井詩乃氏(プロダクトデザイナー)
  • 野崎将太氏(前田文化)
  • 溝手真一郎氏(マウントグラフィックス)
  • 南 大成氏(HIROMINAMI.DESIGN)

聞き手:堂野智史(メビック扇町)

20:30~20:45

質疑応答、参加者との意見交換

20:45~21:00

2019年10月出発「イタリア研修ツアー」概要について

会場

メビック扇町

定員

50人(先着順・定員に達し次第締め切ります)

参加費

無料

主催

大阪市
クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町

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