ディレクター集団が株式会社ジョーニシのモットー
上西 健司氏:(株)ジョーニシ

(株)ジョーニシさんはグラフィックデザイン・WEBを手掛け、4人のデザイナーと経理1名からなるデザイン会社で法人化して5年目となられます。

以前は城東区に所在地がありましたが4年前から南森町に移転されました。

大手代理店営業マンからデザイナーに転身

上西さん

代表の上西さんは元々、大手代理店の営業マンをしていた。
その時、外注先として沢山のクリエイターと出会い、実際にものを考えるめんどくさい仕事をデザイナーに安い金額で外注する代理店の体質に疑問をもっていた。

ものを考えるクリエイティブな部分が大切でもっと、社内でこなすべきだと考え、徐々に独学でデザインを身につけていき気が付けばデザイナーとなっていた。

その後、印刷会社を経営していた上西さんのお父さんの死をきっかけに退職して家業を継ぐことになった。

家業を継いだ当初は触ったこともない印刷機に悪戦苦闘。
機械メーカーの担当者を何度も呼びつけ見よう見まねの独学で印刷技術を勉強していたそうだ。

このころデザインワークは印刷業の傍らとして行っていたがより、デザインワークに集中するために印刷業をやめ、5年前に(株)ジョーニシとしてデザイン事務所を設立した。

デザイン事務所開業当初は飛び込み営業の毎日。

デザイン事務所開業当初は早々仕事もなく、前職の営業センスを活かし、色々な企業に飛び込み営業をする毎日だった。

最初はなんとかして仕事を獲得しなければいけなかったので、ほんとうに名刺一枚の仕事からのスタートだった。

その後、徐々に信頼を獲得し、大きな仕事を依頼されるようになった。おかげで最近では自ら営業に出向くことなく既存クライアントからの紹介やホームページから仕事の受注がくるようになったとか。

ディレクター集団が(株)ジョーニシのモットー

(株)ジョーニシではスタッフ全員が打合せからディレクション、デザインまで各自受け持つ、いわゆるディレクター集団だ。

そんな、今後の上西さんの目標はプロジェクト単位のより大きな仕事の獲得と自分達のかかわった仕事がクライアントのために、より高い成果を出し続けることだ。

最後に、これからの若いデザイナーに一言という質問に対して

「自分のクリエイティブを安売りするな!」
「クリエイターなんだからクライアントに言われたことを黙って聞くだけではなくちゃんと自分の考えを持って仕事に取り組め!」

という素敵な解答を返していただいた。

今年、改装されてとてもオシャレな上西さんのオフィス。

営業マンから印刷工を経て、デザイナーになったとてもユニークな経歴の上西さん率いる、高いクリエイティブを感じさせる会社だ。

公開日:2008年05月27日(火)
取材・文:株式会社ドライブ 芦谷 正人氏