クリエイターこそ外に出て交流すべき仕事だ。
永島 学氏:(株)サイコミュ

筆者の会社とはもともと取引があり、代表の前職からも続いているという信頼関係もあって、メビック扇町で開催されたイベントで「この街のクリエイター」の話をしたところ取材を引き受けていただいた。人付き合いについては私と同じマインドを持つクリエイティブ制作会社の(株)サイコミュ、代表永島氏にインタビューした。

前職で得たもの、仲間(ネットワーク)とやる気

永島氏

佐賀出身の永島氏。福岡の広告代理店の営業として「なんでもこなす」をウリに走り回ったことが、今でも「どんどん人に会う」というバイタリティにつながっている。駆け出しの頃、会社の方針で九州から一人で東京オフィスの立ち上げを任され、ドブ板営業で成績も伸びず悩んでいたが、自分を覚えてもらうことのみに絞った営業に変えたところ、気持ちがラクになり、おのずと成績も上がってきた。営業としての実感も掴めた。
そのまま東京で急成長していたデジタルハリウッドに縁あって転職。拡大するデジタル教育機関(会社)の総務として人事や会社経営など、ありとあらゆることをキリモミすることでバイタリティを発揮した。その後、大阪校の人材確保のため初めて大阪に赴任することになった。永島氏は「横浜や神戸にも行ったが、なんで今大阪にいるかと思うと、人との関係というか、なんか空気が合うような気がします」と話す。

東京進出という夢…近い目標

事務所風景

Web制作を中心としたクリエイティブ制作で事業展開中のサイコミュだが実は2007年11月設立の創業間もない会社だ。「サイコミュの短期的な目標は国内クリエイティブの頂点である東京への進出を2年以内に果たすことです。」と永島氏。長期的な目標としては「サイコミュグループを作ること」という。サイコミュを成長させ、現スタッフのそれぞれの得意分野をウリとしたサイコミュグループの企業として独立させていきたい。人脈のおかげで、今でも入社を待ってもらっているクリエイターもいるとのこと。

永島氏

そして、一つだけのメディアに囚われない「クロスメディアプロモーション」として様々なコミュニケーション展開ができるクリエイティブ集団に育てたい。それが実を結んで、本当に「クライアントの課題・目的を達成するためのクリエイティブ」を提供するのがサイコミュの使命だ。ただし常に型にハマっているような仕事だけではなく、ちょっとアホな(砕けた)提案をして、クライアントに認めてもらえたら最高だ。

人脈が「この街」に事務所を移転させた

事務所のギターとベース

もともと、西宮の自宅兼事務所でスタートするつもりであったが、丁度タイミングよく同じビルを借りているタレント事務所の社長と交流会で知り合い今の物件を紹介された。「家賃はかかるけど、人が集まる場所としての立地の良さや、事務所として独立しているので自宅を出てよかったと感じています。敷金ゼロ円キャンペーンは創業当時かなり助かりました」。
サイコミュは社員全員が株主だ。まさに一人ひとり自分の会社である。当然、モチベーションも違うし、未来への夢の大きさが違う。しかも、自分の腕で実績を重ね、会社の知名度も上げクライアントとの信頼を深める、ちょっと他にはないカッコイイデザインをあげる会社でありたい。クリエイティブというのは楽しんでやる仕事。実際には商業デザインの作業になってしまうことはあるが、その部分には拘れ!

業界のディズニーランドでありたい

ガンプラ

永島氏の願いはクリエイティブ業界のディズニーランドと呼ばれること。つまり、キャストが演じる(気持ちを込めて・役になりきって)ようにクリエイティブバカになってとことん拘っていきたい。100%であるべき仕事を120%で納品したい。「効率よりもね。」
1社でできることは限られている。自分達が業界のハブになり、他のクリエイティブとの協業で、「好回転でまわしていきたい」と力説する永島氏。

・ロック好き、ガンダム好き、
・オフィスにはお約束のガンプラ(けっこうでかい)

公開日:2008年04月09日(水)
取材・文:株式会社ファイコム 浅野 由裕氏