クリエイター・起業家支援施設「扇町インキュベーションプラザ」レポート:12月11日開催 この街のクリエイター博覧会2007 テーマ06「観て聴いて触って、感じる展」トークセッション

レポート:12月11日開催 この街のクリエイター博覧会2007
テーマ06「観て聴いて触って、感じる展」トークセッション

観て聴いて触って、感じる展フライヤー
展示風景

「この街のクリエイター博覧会」最終の第6クールは「観て聴いて触って、感じる展」。総勢12名の映像と音楽とデジタルコンテンツのプロがコラボレーションし、展示会場に独自の世界をつくり上げました。

初日のトークセッションではラジオで活躍しているプロのDJを司会に招き、来場者も一緒に盛り上がれるミーティングとなりました。

日時

2007年12月11日(火)18:30〜21:30

プログラム

ミーティング 18:30〜19:30
交流会 19:30〜21:00

ミーティングレポート

ミーティング風景
ミーティング風景
ミーティング風景

川田

トークセッションの司会を務めさせていただきます、FMCOCOLOのDJ川田そらと申します。
「この街のクリエイター博覧会」展示最終回である第6クールのテーマは「観て聴いて触って、感じる展」。なので、このトークセッションも、会場のみなさんと出展者の方々が一緒に楽しめる場にしていきたいと思います。
さっそくですが、コーディネーターを務められたキネトスコープ社の廣瀬さんに、展示のコンセプトをお聞きしたいと思います。

廣瀬

第1〜第5クールまでは、グラフィックやエディトリアルで表現する「ものづくり」の展示が多かったので、ただ「つくったものを見せるだけ」で終わらない展示にしようと思いました。

川田

それで、アトラクションのような大スクリーンでの展示になったというわけですね。このアイデアは、はじめから廣瀬さんの頭の中にあったのでしょうか?

廣瀬

今回の展示会で、映像と音との融合をインタラクティブに表現できたらいいなという想いはありました。
もともと私自身が、WEBや映像、グラフィックなどをずっとやってきたので、自分の歩んできた道を表現したかったんです。

川田

ということは、頭の中にあったアイデアを、この展示のようなカタチに落とし込んでいくという過程があったんですよね。まず、どういうことからスタートされたのですか?

廣瀬

映像をただつくるだけなら誰でもできます。でも、何をどのように使って表現したらいいものができるのか、私ひとりではわからないので、ここに集まった各分野の専門家のみなさんに声をかけ、相談したことからはじまりました。

川田

では、廣瀬さんに声をかけられ出展されることになったみなさん、実際に誘われたときはどう思われたんでしょう?

中村

私の場合、本来仕事でやっているデザインが今回の展示と近いのですが……。なかなか廣瀬さんに声をかけてもらえませんでした(笑)。

水谷

私も、メンバーの中では最後のほうに誘われました。もともと、うちの社員が廣瀬さんの元同僚でつながりがあったんです。
私はシステムエンジニアなので、はじめは今回の展示にどう関わっていくかイメージできませんでしたが、ミーティングを重ねるごとにだんだん「おもしろい」と思うようになりました。

橋本

廣瀬さんとは同じビルに入っていて、声をかけられました。私もシステムを担当したのですが、どうせやるならAdobeのAIRという新しい技術をつかってアプリケーションをつくってみようと思いました。

新山

私は中村さんから1週間前というギリギリのタイミングにお話をいただいて不安でしたが……(笑)今はこの展示会に参加してよかったと思っています。

福嶋

廣瀬さんとはメビックの取材がキッカケで知り合い、今回の展示の話を受けました。企画の詳しい内容をハッキリとは知らなかったんですが、廣瀬さんの熱意に負けて思わずOKしてしまったんです。

ミーティング風景
ミーティング風景

川田

出展者のみなさん、ありがとうございます。
さて、今回の「観て聴いて触って、感じる展」ですが、会場のみなさんも「今まで見た映像と違う」と感じた方が多いのではないでしょうか。私自身、会場を初めて見たときすぐに3つの巨大なスクリーンが目に入ったのですが、見慣れた平面の映像ではなく立体に浮かび上がって見えてビックリしました。音も独特で「音の風」みたいなものを感じて……。なんだか、自分の感情の世界を体感できた気がします。
会場の入口にあるタッチパネルで、好きな色や自分の感情を選択して、それに応じた映像と音が流れるのにも驚きでした。

廣瀬

そう言っていただけるとうれしいです。
映像は、カラーと場所と感情の3点のキーワードを自分でチョイスすると、それに合った映像が流れる仕組みになっています。組み合せは全部で130種類以上あります。
システムを少し工夫していて、まったく同じチョイスをしても違う映像が流れたりすることもあるので、何回も楽しんでもらえるようになっていますよ。
映像をおもに担当してくれた谷田さん、越智さん、水島さん、ありがとうございました。

川田

その映像に、すてきなサウンドをつけてくださったのが立中さんと新山さんですよね。映像に音をコラボレーションさせる作業は、どうやって進められたのでしょう?

新山

最初に映像だけができていて、それを見て感じた自分のイメージを音として再現しました。

中村

新山さんとはよく一緒に仕事をするのですが、いつも私たちの想像を超えたおもしろいものをつくってくれますよ。

川田

映像と音、どちらかだけでは絶対に完成しない世界なんですね。
ところで、この展示会場のセットもかなり大掛かりで、3日間かけてつくられたとお聞きしたのですが、セットができ上がったときはどう思われましたか?

谷田

狙い通りに、インパクトのあるものができてよかったです。

川田

さきほど“色”の話が出ましたが、展示を見ると「色と感情はとっても深く結びついているんだな」と感じますね。

廣瀬

今のところ「青」を選択される割合が高いです。青を選択する心理には「安心・安定」という意味がある一方で、「冷たい・つまらない」という意味もあります。
どの色にもプラスとマイナス両方の意味があって、そこが“色”のおもしろさでもあります。

ミーティング風景
ミーティング風景

川田

タッチパネルで自分の好きな色や気分を選んで、実際に映像を見た方の感想をお聞きしたいと思います。来場者のみなさん、いかがだったでしょうか?

来場者

自分の心にグサッとささりました。まさしく「映像が自分の感情を表現してくれている」という感じでした。

廣瀬

こう言っていただけるのが、私たちの狙いだったんですよ! ありがとうございます。

川田

それにしても、せっかく大掛かりな仕掛けをつくられたので、この展示会で終わってしまうのはもったいないですよね。この仕組みを現実の社会で活用される計画はないのでしょうか?

廣瀬

そうですね。いろいろなジャンルのプロフェッショナルが協力してできた仕組みなので、とても貴重だと思います。だから、展示に使用した機材やシステムをパッケージ化してビジネスにしようと思っていますよ。

川田

実際にその場所へ行かないとできないことが、この仕組みを利用すれば体験できるので、いろいろなことに応用できそうですよね。たとえば、小中学校の視聴覚室に取り入れて地球温暖化を体感させるとか、旅行会社のパンフレットの代わりに現地の良さを伝えるとか……。

廣瀬

近い将来、こういう仕組みが企業や学校に広がっていって、それが当たり前になってくるんじゃないかと思います。
今回「観て聴いて触って、感じる展」というテーマで、12人でがんばってきたわけですが、さきほどの話にもでてきたように「体感してもらうことで生まれてくる感情」を深く味わっていただけて光栄です。でも、ただ好奇心で「楽しかった」と思っていただけるだけでもうれしいです。人によって感じ方もいろいろあると思うので……。
まだご覧になっていない方も、ぜひご自分で観て、聴いて、触って、遊んで、何かを感じてくださいね。

取材:野上 智美氏 福 信行氏:組立通信天満スイッち編集室

文責 事務局

出展クリエイター

浦田 拓:(株)フリーマン
越智 明:(有)ドライブ
立中 誠:TOC(株)
谷田 光晴:キネトスコープ社
中村 拓哉:グラフィックパワー(株)
新山 智宏:(株)ディスモンキー
橋本 雄:タンデムシステムズ(株)
水島 圭介:グラフィックパワー(株)
水谷 好宏:(有)みなとねっと
福嶋 正博:イラストレーションスパイス
山本 隆:キネトスコープ社

協賛企業

(株)イーアイティー(タッチパネル提供)
映機工業(株)(プロジェクター提供)
(株)ソルネックス(機材提供)
ドスパラ(カスタムPC提供)
TOC(株)(サウンドシステム提供)

トークセッション司会

川田 そら:FM COCOLO

テーマ06コーディネイター

廣瀬 圭治:キネトスコープ社

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