「」2006-08-15クリエイター・起業家支援施設「扇町インキュベーションプラザ」

堂野コラム
2006年08月15日

お盆真っ最中。お休みの方も多いと思います。
私も今日は夏休み。自宅でゆっくり過ごしています。

先日、学生団体が主催するビジネスプランコンテストに
審査委員の1人として参加してきました。

関西を中心とする学生42人が、4泊5日の合宿で議論を重ね、
現存する企業の新規事業を提案するというシナリオで、
ビジネスプランを作成し、それを発表するというイベントです。

これまで6回続いているそうなのですが、
私ははじめて参加し、学生の発表を聞きました。

発表の内容はというと、グループによりレベルはまちまちで、
もう少し検討が必要だと思うものもあれば、
短時間でよくここまでまとめ上げたものだと、
感心させられる内容のものもありました。

私自身、ビジネスプラン作成の重要性は認めますが、
経験上、事業を成功させるには、そのプランを実現しようとする
経営者の人間力が大事だと考えています。

例えば、3人の起業家に同じプランを与え、
一定期間を経た後に成果測定するという実験を行ったとしましょう。
結果は同一にならず、3者3様であることは自明です。

つまり、事業を成功に導くためには、
経営者自身の知識やノウハウはもちろん、
知恵や感性やネットワークなど、
その人が有する属人的資産が経営に反映されるからです。

そのためには、机上の知識や理屈をいくら積み重ねても、
経験や失敗に裏打ちされた事実には勝てません。
そういう意味で、
起業のためにビジネスプランの作成を煽る活動には消極的です。

ただ、今回のイベントは、私のその危惧を完全に払拭するものでした。

学生に起業を勧めることが主目的ではなく、
ビジネスプランの作成を題材に、
学生の主体性を喚起するための学習の場であったからです。

大学も学部も学年も異なる全く見知らぬ者同士が、
同じ目的に向かって寝食をともにし、
活発な議論を通じて1つのプランを練り上げる。

確かに5日間という短期間ですが、
コミュニケーション不足が叫ばれる昨今、
参加した学生にとっては大変貴重な経験になったのではと思いました。

企画運営を行う学生の行動力やリーダーシップに敬服するとともに、
学生主体のこうした活動が、さらに拡がることを願ってやみません。

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