「クロスポイント」は、プロモーションやブランディングに関心がある市内中小企業に対する、この街のクリエイター取材班によるインタビュー記事です。

面白いものいっぱいありますーー工務店から新素材の可能性を発信し続ける。
(株)山本建材×(株)ライフサイズ

平野区の住宅街にある株式会社山本建材は、主に住居の外構工事やエクステリア・ガーデニングをしている建材販売及び建設業。空間設計に携わる我々も、興味深い素材がたくさん取り扱っている。
地域密着型の工務店ならではの問題や新素材の可能性を、代表取締役の山本弘司氏に伺った。

建材販売から施工まで

山本氏

杉山

山本さんは建材販売工務店と伺っていますが、どういったお仕事になるんでしょう?

山本

元は親のやっていた家業なんです。工事関連のご注文があれば、得意先に施工していただき材料を支給することが、主だったんですけど、外注に出していたものも徐々に自社でこなすようになりました。次第に内装工事も施工するようになって、今ではショールーム・店舗の内装もやりますよ。元々コンクリートをさわる方が大好きでしたが……。

杉山

販売だけでなく施工もされるんですか。

山本

はい。最近3〜5年かかってやっと2級建築士の免許をとったんですよ。信用度も違いますし。やっぱりお客さんにいいものを提供したいです。

新素材-アリマス

建築資材
建築資材

杉山

山本建材さんが取り扱う商品はどんなモノがあるんですか?

山本

そうですね。珍しいものでしたら蓄光石とか、水に反応して塗布している箇所が浮かび上がる特殊なペイント剤もありますよ。ためしに当社の外でペイントしてみました。見ますか?

杉山

是非!

山本

このガレージの部分にペイントしています。水をかけてみますね。

杉山

すごい![足元に注意]の文字が出てきました!こんな素材があるんですか。これは様々な使い道がありそうですね。

山本

そうなんです。例えば、雨天時と晴天時で色が変わるビルとか。

杉山

模様が浮き出てくるビルとかも、面白いですね。

山本

蓄光石でしたら、道にしこんで夜間は天の川みたいになるとか。緑が主流ですけど、実際はもっと色んな色があるんですよ。
あまり一般的に知られていないけど面白い素材っていっぱいありますよ。そんな建材を建築以外のことにでも、どんどん使って欲しいです。クライアントは主に建築家で、専門家ばかりと取引している現状ですが、建築業界に片寄るのではなくて、美術学生や一般の人々にも興味をもってもらいたいですね。

さすが!と呼ばれる、もの作り

山本氏

山本

地域の工務店はお互い助け合いながら、切磋琢磨して成長してきました。それゆえ、横の繋がりが強く、他社との差別化がむずかしい。他社より抜きん出てアピールするには、宣伝の看板やパンフレットやHPが重要になってくるんですけど、自分でやるには限界があるんですよ…。もっと新しいことをしたいし、どんどん世間にもアピールしたいです。でも思ったように発信できていないように思います。

杉山

なるほど、地域密着型の工務店ならではの問題ですね。
そこで我々デザイナーの出番ですよ。
人が興味を示すにはどうしたらいいかを考えるのがクリエイターやデザイナーの仕事みたいなものですから。

山本

私たち現場の者は、どうしてもパソコンに弱いのでビジュアル的に良いものが作れないんです。そこは、やはりデザイナーの方に助けて頂きたいです。目で訴えるモノをつくって、よりグレードの高いものをお客さんに提案したいですね。同じものを見せるでも、ビジュアルが違うだけで印象と反応が違う。他と違うな!!さすが山本建材!といわれたいです。

付加価値のあるオリジナル商品がつくりたい

杉山

我々クリエイターと工務店さんのような専門知識をもった方とが、協力し合ってコラボレイトできるようになれば、より新しい可能性がうまれそうですね。
私は近年のもの作りと、クリエイターの間に距離感があるように感じていたのですが、どうですか?工務店さんがデザイナーに求めるものとは?

山本

そういった面で今回の取材の機会は良いきっかけですね。
もっと現場とデザイナーの距離が縮まれば良いと思います。私たちは、材料に関して知識は豊富なので、アイデアが欲しいんです。ブランディングをしてほしい。材料の特性に詳しいからこそ見えるものがあります。そこにデザイナーの知恵を借りて今までなかったオリジナルの商品を作りたいです。

杉山

現在、建築業界は完全に飽和状態ですしね。

山本

スーパーマーケットのように、いろんなメーカーが同じような商品を並べるのではなくて、私はさらにその材料にひと工夫して、商品に付加価値を持たしたいんです。例えば、レンガブロック一枚100円をひと工夫して1000円で売る。といったみたいな。もっと新しいことがしたいです!あらゆる所で様々な可能性がある。新しい活路を見いださないといけないと思います。

取材風景

もの作りに対して意欲的な山本さんは、建築業界に留まらず他の業界ともコラボレーションを望んでいる。物件が少なくなってきている現在、いろんな分野で活躍できないかを切望している。それに応えるデザイナーが現れるかを心待ちにしているようだった。

取材班

(株)ライフサイズ 杉山 貴伸氏

文:(株)ライフサイズ 東 恭子氏

クロスポイント Vol.4 公開:2008年10月14日

(株)山本建材

住所

大阪市平野区流町4-11-12

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