(株)マックシュプール×(株)ファイコム

クリエイターが手がける「ファッション業界を元気にする」新事業

林氏と浅野氏

ファッションブランドのカタログやDM、ロゴなどをトータルに手がける「クリエイター」でありながら、一方では次々と斬新な新事業を立ち上げファッション感度の高い女性たちをトリコにする株式会社マックシュプール。「日本のファッション業界をもっと元気にしたい!」という林麻夕美社長の意気込みを、株式会社ファイコムの浅野由裕氏がインタビューした。

日本初!?ジーンズ・スタイリングサロンをオープン

浅野

御社の事業内を見ると、ジーンズ・スタイリングサロンの運営、カタログやDM等の印刷物のデザイン、販売促進のイベント企画運営と多岐にわたりますが、もともと林さんはクリエイターだそうですね。

そうなんです。ファッション小物やインテリア雑貨、バッグやアクセサリーなどのデザインをしていました。2年ほど会社に勤めた後、デザイナーとして独立し、ここ2年半はマックシュプールとして印刷物等のデザインを担当しています。

浅野

雑貨をデザインするクリエイターが、なぜ新事業を?

雑貨のデザインをやっていて、「もの」が売れない時代だということを感じていました。これからは物に「サービス」を抱き合わせる必要があると。なので、弊社では「ジーンズのスタイリングサービス」や「洋服の物々交換会」など、もともとある「もの」に関連したサービスを企画して世の中に提案しています。今ではファッション業界を中心に、企業から販促イベントやブランド企画を請け負うことも多くなりました。

浅野

御社が手掛ける「ジーンズ専門のスタイリングサロン」は日本でも珍しいサービスだそうですね。こちらで毎週末されているんですよね。

はい。「ジーンズ・スタイリングサロン・クリスピン」として、金曜日、土曜日、日曜日と週3日、完全予約制になっています。

浅野

どんな人でもぴったりのジーンズが見つかるんですか。

見つかります(笑)。そもそも百貨店に置いてあるジーンズは、種類が少ないんです。サイズはそろっていてもデザインやブランドが少ないために、自分の体型に合わないことが多いんですね。こちらでは、常時200から300の在庫があって、専門のスタイリストがフィッティングするので、その人にバッチリあったものを選べます。これだけ在庫を置いているお店は日本でも珍しいと思いますよ。

浅野

なるほど。豊富な在庫の中から選べる上、スタイリストのフィッティングがサービスに含まれているんですね。どんな方が利用されるんですか。

20代から60代まで幅広いですが、コアは30代から50代ですね。スタイルよくジーンズを履きたい人はもちろん、ジーンズを履いたことがない人やこれまでスカートオンリーでパンツさえ履いたことがない人も。ジーンズは合うものを履いたら自分でも一目瞭然なので、とても喜んでいただいています。

「洋服の物々交換会」でオシャレ好きを集客

商品

浅野

「洋服の物々交換会」は、毎回200人を集客する人気イベントだそうですが、一体どんなものなんでしょう。

「物々交換会」は、もともとイギリスが発祥です。ただ、イギリスではもっとエシカルな、つまり「消費せずにあるものを使っていこう」という視点なんですが、私たちがやっているのは「お家に眠っている洋服を持ち寄って、そこで生まれる出会いやファッションを楽しもう」という企画です。「もっと楽しんで賢く消費をしよう」と。ネイルアートやアクセサリー販売などのブースも同時出店していて、ファッション業界の活性化を狙ったものです。

浅野

今、アパレルが売れないと言われていますが、そこに集まる人はファッションに貪欲な人が多いんですね。

そうです。服をたくさん持っていて、ファッションを楽しみたい人が多いです。会場では、みなさんが事前に持ち寄ってくれた服をお店屋さんのように並べて、好きなものを持って帰れる仕組みになっています。自分の服を選んでくれた人や選んだ服の元の持ち主と出会ったり喋ったりというのも楽しみのひとつになっているようです。また、スタイリングブースにはスタイリストがいて物々交換で見つけた服のコーディネートをアドバイスしたり、ジーンズとのスタイリングも提案しています。

浅野

楽しそうですね。どうしてそのような物々交換会を思いついたんですか。

会議で販促イベントを考えていたとき、スタッフから「洋服の物々交換パーティー」を開催して、そこで自社のジーンズスタイリングサロンをPRしてはどうかという意見が出たんです。

浅野

「ジーンズスタイリングのPRの場」として始めたということですね。一度に200人も集客するとのことですが、どういった告知をされているんですか?

まだ2回しか開催していないのですが、1回目は10坪ぐらいのギャラリーを借りて口コミで30人集まればいいかな、ぐらいの気持ちだったんです。それが近所にチラシをまいたところいきなり200人も集まって。正直、びっくりしました。

浅野

それはすごい。イベントの内容がよかったんでしょうね。女性のファッションへの貪欲さがわかりますね。

女性が楽しめるイベントで「ファッション業界の活性化」を狙う

コーディネート

浅野

イベント企画に、ジーンズのスタイリングサロン…。将来はどちらかに特化するとか?

弊社にとっては、どちらも必要な事業です。販促イベントやサービスを企画する際、エンドユーザーの声が聞こえないとなかなかアイデアを出すのが難しいんですね。今、ジーンズスタイリングでお客さんの生の声が聞けることで、いろんな発見があって。それがイベント制作に生きているので両方やっていきたいと思っています。

浅野

両方となると、かなり忙しいですね。

そうですね。でも、ジーンズスタイリングは一部フリーのスタイリストに協力してもらうなど、パートナーも徐々に増やしています。イベント制作を手伝ってくれている会社もあるので、仕組みづくりができれば可能だと思います。

浅野

任せられるとことは任せつつ、大きくしていけるということですね。クリエイターが事業をするというのは珍しいパターンだと思うのですが、そのような考え方はクリエイターにとっても参考になりそうですね。

それともうひとつは、女性が子育てしながら働ける仕組みを作っていきたいという夢もあります。スタイリストって、女性がずっと続けられる仕事だと思うのですが、実際は会社員として仕事と育児を両立するのが難しく退職してしまう人も多くいます。マックシュプールでは、事情を分かり合って助け合える職場環境が実現すればと思っています。

浅野

それは応援したいですね。そして、これからもユニークな事業を増やしていこうという考えもあるんですか。

まだ着想段階ですけどね。

浅野

あるんだ(笑)!

フォーマルウェアーのレンタルと販売をしたいなと。装いのマナーを押さえながらおしゃれをアドバイスし、レンタルや買い取りで対応するサービスを考えています。結婚式や同窓会などで活用してもらうほか、自社でもドレスコード付きのパーティーを企画したりしてフォーマルを着る機会を提供したいです。ファッションを楽しむ機会を提供することでファッション業界が活性化するとしたら、弊社はそういう部分を担っていきたいと思っています。

浅野

なるほど。御社のサービスは、ファッション好きな女性が「人に言いたくなる」ような楽しさがありますね。もっともっと知れわたって、女性たちに楽しんでもらいたいですね。今日はありがとうございました。

株式会社マックシュプール

株式会社マックシュプール ロゴ

住所

〒541-0047
大阪市中央区淡路町4-4-11
アーバネックス淡路町ビルB1F

URL

http://macspur.jp/

代表者

林麻夕美

クリエイティブクラスター掲載ページ

ファッション, ジーンズ, スタイリング, イベント企画・制作, 女性
「株式会社マックシュプール」

クロスポイント Vol.26

公開

2011年11月10日(木)

取材・文

わかはら 真理子氏

取材チーム

株式会社ファイコム 浅野 由裕氏

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