(株)NFL×(株)Meta-Design-Development

「フォーマルをもっと楽しく」が私たちのモットー。

川辺氏

フォーマル専門店「ノービアノービオ」を展開する(株)NFLは、商品企画から国内自社工場での製造・縫製、販売までを一貫して行うアパレル企業。「現在、卸売りとネット通販、直営店の3つの販売ルートを持っており、それぞれがちょうど三分の一ずつの割合」と話すのは代表の川辺友之氏。アパレル関連の企画開発やブランディングを手がける(株)Meta-Design-Development代表の鷺本晴香氏が、大阪谷町にある本店にお伺いしインタビューを行った。

ネットショップ、Blog、Facebook、IT活用で業績アップ。

製作風景

鷺本

川辺さんは、三代目なんですよね。

川辺

はい。祖父が黒専門の生地屋を創業し、父がその生地を使って紳士礼服の製造卸を立ち上げ、私が直営小売店を始めたという流れです。

鷺本

卸専門メーカーから小売業を始められたのは、なぜですか?

川辺

卸売りって、常に膨大な在庫を持ってないといけないんですよね。一着一着注文が来て、その都度フォローしていかないといけない。しかも、完全買い取りじゃないので返品も多々ある。いわば、お客様に振り回されている状態。このままじゃあかん!と思ったのがきっかけです。

鷺本

それで、直営小売店を作られた?

川辺

最初はネット販売からのスタートです。いきなり実店舗を作るノウハウもないですし。まずはとっかかりとしてHPで販売していこうということで、1999年に「ノービアノービオ」というショップ名で楽天市場に出店しました。これが軌道に乗ったことで実店舗を作ることができました。2006年に大阪本店、2008年に南青山店をオープンしました。

鷺本

すごく順調に成功されていらっしゃいますが、うまくいかなかったことってあるんですか?

川辺

実店舗の最初の一年くらいは集客に苦戦しました。ネットショップを始めた時はWeb広告がすごく効いたんですよね。Web広告を出すとHPのアクセス数がガッと上がった。その感覚でいたら、実店舗にはあまり人が来なかった。Web広告はWebで買う人のためのもの。ターゲットが違ったんですね。その時に始めたのがBlogです。実店舗はBlogで成功しました。

鷺本

Blogが集客とどう繋がったのですか?

川辺

Blogを始めて一気に売上が3倍になりました。すぐに効果が出ましたね。ポイントは、ただ単に日記を書くんじゃなくて、検索エンジンにひっかかるよう意識すること。例えばタイトルは「おはようございます」ではなくて、「ウィングカラーのシャツが入荷しました」にするとか。検索してほしいキーワードをなるべく入れて毎日毎日更新していったんです。当時は競合店が少なくて「タキシード」や「メンズフォーマル」で検索すると、うちがほぼ独占で出てくるという状態になりました。うちの商材は完全に目的買いですから、お客さんも検索して来る。それで、検索エンジンにヒットする→HPを見てもらう→来店してもらうという流れができたんです。それに、Blogで店長の顔を出して、仕事のことだけじゃなく趣味のことなども書くと人柄がわかる。すると、友達感覚で気軽に来店しやすくなるという効果もあるみたいですね。現在は、Twitter、Facebookも活用しています。

多角的な視野を持って事業を拡大。

結婚式場

タキシード・ウェディングドレス

鷺本

SPAへの転換とともに、御社にとってもう一つ大きな転機があったそうですが。

川辺

2000年の結婚式場オープンですね。卸メーカーから業態を変更して行こうという思いは家族で一致していて皆で新しいビジネスを模索していた中、あるセミナーで「日本一安い結婚式」というビジネスモデルに出会い「これや!」と。話を聞いた2カ月後にオープン。本社の1階から3階までをリフォームして、ビルの中に結婚式場とチャペルを造っちゃったんです。「やれー!」言うたらダーッと!これが中小企業のいいとこですよね(笑)

鷺本

さすが商売人のご一家ですね(笑)

川辺

「49,800円で結婚式ができる」というふれこみが大受けして、テレビ取材にも取り上げてもらって、電話が鳴りっぱなし。大ヒットしました。この収益があったおかげで、バブル崩壊で抱えたメンズアパレルの負債をなんとか乗り越えられたんです。

鷺本

会社の事業と資金繰りを回していったわけですね。そしてこのビジネスが、タキシードやウェディングドレスなど、今のお仕事に繋がっているわけなんですね。

川辺

メンズタキシードはもちろんですが、ウェディングドレスもあったんですよね。実は母がデザイナーとしてウェディングドレスの別会社をやっていたんです。今は姉が継いでレディース衣装はそこから提供して、メンズ衣装は私が提供して。兄は東京支店を結婚式場に改装してと、家族のチームワークでやっています。

これからの課題は「ブランディング」。

取材風景

鷺本

着々と事業を拡大していらっしゃる印象ですが、今後はどのような展開をお考えですか?

川辺

実店舗の看板となるブランドを作って行きたいですね。これからはメーカーがSPAになって行かないと生き残れない。その時にブランディングってすごく大事になってくると思うんです。イメージ戦略や広告の方法など、現在勉強中です。

鷺本

そうですね。ブランディングには大きな一つの揺るぎないコンセプト、イメージを作って行く必要性がありますよね。具体的な動きはおありですか?

川辺

コンサルティング会社にご相談した際に、もっとセレクトショップ的にやって行こうというご提案をいただきました。現在はほとんどが自社商品なんですが、雑貨やアクセサリーなどを欧米からバイイングしてイメージを高めて行こうと思っています。ディスプレイに関しても試行錯誤しているところですね。それと、スタッフによって考え方がバラバラでは困りますから、根本的な考え方、発想の統一も必要ですね。

鷺本

そうですね。方向性のディレクションというのは必要だと思いますね。一本揺るぎない柱を持っておかないと、お客様に振り回されてブランドが潰れるという構造になりますので。アパレルは特にそれが激しい業界ですからね。私もブランドを作る仕事をしていますのでよくわかります。

川辺

自分自身もちゃんとカッコヨクいないといけないですよね。クリエイティブな感じを出して行かないと。

鷺本

ディレクターというポジションのビジュアル重視の人を一人立てて、そのまわりにブレーンを置くというのも一つの手ですね。レディースアパレルではそういうやり方を良くしますね。

川辺

それから、タキシードファンの輪をもっと広げて行きたいですね。そのために、結婚式だけでなく、もうちょっと気軽にタキシードを楽しめる機会や場を作っていくのも使命だと感じています。今年は、ブラックタイがドレスコードのクリスマスパーティを企画していますし、国際的なパーティを意識したパーティを国内でやるのもおもしろいんじゃないかと。日本人が海外に行った時に、パーティになじめないという声をよく聞くんですよね。そのために、基本的なパーティマナーを学んで国内で練習しておく。そこで、タキシードの魅力も知ってもらえたら嬉しいですね。

鷺本

そういった場や文化そのものを作っていくというのも大事なことですよね。楽しみにしています。今日はどうもありがとうございました。

(株)NFL

住所

大阪市中央区大手通2-1-7

TEL

06-6809-5606

URL

http://www.novianovio.com/

クロスポイント Vol.25

公開

2011年11月01日(火)

取材・文

C.W.S 清家 麻衣子氏

取材チーム

株式会社Meta-Design-Development 鷺本 晴香氏

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