デュプロ(株)×つくり図案屋

当社の機械を有効的に活用するためのプラスワンの提案に、クリエイティブな発想を。

デュプロ株式会社は、印刷機やその周辺機器を開発・製造・販売している会社です。特に製本分野では高い給紙技術で信頼を集め、海外でも評価を得ており、アメリカや台湾、韓国、イギリス、タイなどグローバルに販売展開しています。東天満のオフィス街にある本社2階にはショールームがあり、最新の製品展示や情報を知ることができます。今回は、同社の若き広報担当、田頭氏にお話をおうかがいさせていただきました。

※取材班=この街のクリエイター取材班

国内初の液体式印刷機からスタート。
手作業から半自動化に!
高い給紙技術で発展した。

取材班

御社の創業はいつごろですか?

田頭

デュプロ事務所
田頭氏

創業は1950年、そして1952年にガリ版印刷の製品化からスタートしました。そこから印刷機だけで発展するのではなく、印刷の事後処理(=給紙技術)で発展してきました。ガリ版というのは、一度版を作れば、その版で何枚も印刷ができ、刷れば刷るほど1枚あたりの単価が安くなる印刷機です。その技術を使って新聞屋さんなどに活かされていきました。百貨店のお中元・お歳暮のシステムを開発したのは、当社がはしりだったと聞きました。

取材班

今、御社にあるものは規格の小さなサイズを扱った製品が多いですよね。

田頭

そうですね、一般企業様にもご利用いただけるよう、小型の機械も多いです。事務所で使えるような小型の機械が人気で、当社の給紙技術を使った折り機や、カッターも相模原と和歌山にある製造工場でつくっています。

封筒

アメリカではダイレクトメールの発送がメジャーらしく、シールを自動的にはりつける機械を逆輸入しようということで導入しました。他にも海外のことで言いますと、ヨーロッパ市場で当社のオンデマンドプリンター用の後処理機が注目を浴びています。一ミリのズレを補整して、少しずつ機械自身が身分けするので精度がよく、仕上がりの良さが海外で評価されているようです。海外から注目されだしたのは最近のことです。

取材班

田頭さんのおられる部署ではどんなことを課題とされているのですか?

田頭

大阪本社で得ている情報を、近畿、中国地区にある支店に配信してあげることです。情報の共有化を目的としています。また、デュプロ製品の拡販も課題です。

今と昔とでは、
求められていることが
大きく変化してきた。

取材班

拡販になったときに、この町のクリエイターとの関係でいえば、将来的に何かいっしょにやってみたいですとか、そういうものはありますか?

田頭

個々にダイレクトメールを発送して紙切れ一枚で商品を紹介するのは難しいので、そのあたりの見せ方に関してクリエイターの方に力を借りてみたいですね。お客様が昔と違って、インターネットから基本情報を得られる時代なので求められていることが変わってきたんですよ。どうやったらこの機械を有効的に活用できるのか。チラシ以外のプラスワンの提案ができなければいけないのです。

取材班

機械よりもこんなものがつくれるんです、と言うほうがささるんじゃないですかね。

例えば車なら「ポルシェ持ってます!」みたいな「持っているだけでステータス」があると思うのですが、そういうポジションを狙って、工業デザイナーと手を組んで何かひとつそういうマシンをつくっていくのも手かもしれませんね。

御社はいろいろな展示会に出展されていますが、いつも主役じゃなくて脇役なんですね。見せ方によっては、主役になると思うんですよ。たいへんかもしれんけど小型輪転機という切り口でひとつやってみるのも良いと思いますよ。

田頭

プロモーションのやり方が苦手なんですよね、当社は。自社商品に後処理機が多いのも、脇役になりがちな理由かも知れませんが。

取材班

田頭さんが営業現場から今のポジンションに異動されたのも会社はそういうことを期待されているんですよね。

注目しているのは、一般企業。
プロモーションに力を入れていきたい。

田頭

注目している点は一般企業さんです。昔は専門の職人さんやオペレーターをつけないと動かせない機械が多かったんですが、時代はデジタル化へと進化し誰でも簡単に使える機械が増えてきました。雇用の問題などとからんできて、使いやすいほうに移行していっているんですね。

取材班

こんな風にプロモーションをかえていきたい、などアイデアはありますか?

田頭

デュプロ事務所
田頭氏

PR資料を統一していきたいというのもあるのですが、国内に販売会社だけで6社あるので、各販社ごとバラバラなんですよね。それぞれ持っている資料が違うこともあるので、グループ的には共有化していきたいという話は行われているようです。営業マンひとりひとりに浸透させていくのは時間がかかるので、そんなに簡単ではないだろうと思います。

取材班

御社の印刷機を利用する経営者も若返ってきているので、展示会などのやり方は変えていったほうがいいと思いますね。なんとなく、業界の中でやっているみたいなイメージがあります。入場者よりもその会社の営業の方が多いということが、印刷機の展示会だけでなく、大阪の展示会はどこもそうですね。

田頭

今は市場が大阪ではなく東京に移行してきているように思われます。交通網の発達で東京に行きやすくなったので、商売は東京で、という雰囲気がありますよね。大阪の企業さんが東京に逃げているのでは…。大阪より、東京開催の展示会を注目しているお客さんは確実に増えてます。

取材班

会社を訪問する企業がものすごく減ったと思います。昔は営業の方が来られていたのに、今はほとんど飛び込みの営業マンって来られませんね。

田頭

地域によって差が出ていますね。中心部を離れると、さーッと営業の方の数が減っている気がします。お客様のネット文化も広がっていて、インターネットで問い合わせが増えているのも事実です。

取材班

潜在的な顧客をもつには足を運んだほうがいいと思いますね。今日はざっくばらんに語っていただき、ありがとうございました。

デュプロ(株)

住所

大阪市北区東天満 1-11-19

URL

http://www.duplo.co.jp/

クロスポイント Vol.13

公開

2009年01月29日(木)

取材・文

狩野哲也事務所 狩野 哲也氏

取材チーム

つくり図案屋  藤井 保氏 /  福 信行氏 / 株式会社ビルダーブーフ  久保 のり代氏
プレス・サリサリコーポレーション  山下 朋子氏

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