アクシア 仲埜 あすか氏

地道な取り組みで着実にステップアップ。

パンフレットやカタログをはじめ、ポスター、DMなど、様々な紙媒体の制作を手掛けるデザイナー集団、アクシア。代表の仲埜氏は、グラフィックデザイナー歴10年。着実にステップアップしながら、現在は12人のスタッフを抱える経営者に。クリエイターとしての波に乗る仲埜氏に、仕事内容や今後の活動について伺った。

アパレル企業のOLからグラフィックデザイナーに転身

仲埜氏

グラフィックデザイナーになる前は、異業種で仕事をしていた仲埜氏。「大学卒業時は、すでに就職難の時代に突入していました。モノを作る仕事は好きだったのですが、何をやってよいのかわからないまま、何となくアパレル企業に就職したんです。そこでは、直営店舗に貼るポスターやPOPなどの販促ツールを社内制作していたので、私も携わらせてもらうことができました」会社勤めをしているうちに、気持ちはよりモノを作る仕事の方向に向かっていったという。「もっと、いろんな媒体のデザインをしてみたいという意欲がわいてきて、グラフィックデザイナーになろうと決意しました」

勤めていた会社を退職し、転職した先は編集プロダクション。入社当初は、先輩デザイナーたちのアシスタントからスタートした。その中で、誌面レイアウトやフォント、ビジュアルの展開法など、メッセージを的確に伝える表現技術を徹底的にたたき込まれたのはもちろん、データ作成からDTP技術までも学んだ。与えられた課題を淡々とこなしながら、媒体のコンセプトを正確に汲み取って、デザインする力を習得。コツコツと地道に努力する姿勢が認められ、PR誌やカタログ、コンペの制作物など、仕事の幅を広げていくこととなる。

フリーランスになるつもりが、事務所の代表に

仲埜氏

グラフィックデザイナーとしての自信をつけた頃、デザインスキルのレベルアップを目指して、同社を退職することに。そして別のデザイン会社を経て、現在のアクシアに転職。
ポスターやチラシ、カタログなど、経験した業種も、媒体の幅も多様に広がり、キャリアを積み上げた。3年後、いよいよ独立する決心がついた仲埜氏。しばらくは、シェアリングオフィスとして同じオフィス内の一角を貸り、フリーランスの立場で仕事を継続していた。ところが、当時の代表が、事務所閉鎖の意向を示したという。その時「私に代表を譲ると言われて。迷った末、引き受けることにしました。口座の変更などの事務的な手続きや、取引先の担当者へ屋号変更にあたってのあいさつなど、引き継ぎには一年かけました。想像以上に大変でした」。

新体制になってからも、従来通り、丁寧に仕事をこなし、以前からの取引先ともスムーズな信頼関係を保っている。「お客様の考えがまとまっていない、ふわっとしたオーダーでも、きっちりと形にして良いものを仕上げてくれると認識されてきました」。また、何年も続いているレギュラー案件は、ルーチンに陥らないように配慮。「お客様から求められなくても、前年度とは違う切り口を提案しています」と、指示通り的確に仕上げる作業だけでなく、自ら考えて提案する積極性も自然と身についた。

ひとつ一つの仕事に、丁寧に取り組むことが営業

事務所風景

事務所風景

「作品がうちの顔」と、自信を持って言い切る仲埜氏。営業活動には特に力を入れていない分、デザインのクオリティはもちろん、クライアントとの対応から進行管理に至るまで、誠実な姿勢で仕事に臨むことを重視している。「時間がなくても妥協せず、常に良い評価をもらえる物を作っていくのが私の営業方法です」という仲埜氏が、特に注意しているのはスタッフの管理だ。

スタッフは、女性7名、男性5名の全12名在籍。年齢層は20〜30代と幅広く、各自が独自のカラーを持っているため、幅広いテイストのデザインワークを可能としている。作品を見せてもらうと、女性らしいニュアンスが伝わるものも多く「男性スタッフに任せても、女子力の高いデザインをあげてくれます」と、スタッフたちの感性を高く評価する。
それぞれが最適なパフォーマンスを発揮できるよう、能力や得意分野に合わせて仕事を振り分けたり、ページ数の多い媒体はチーム制にしたりと、最適なマネジメントを心掛けている。スタッフに任せた仕事でも、仲埜氏のチェックを通過して初めてアクシアの仕事となる。「いくら一生懸命やってくれた仕事でも、仕上がりがまずくては提出できません。レイアウトや文字のバランス、写真のトリミングなど、デザイン上、納得できないものを上げてきたときは、私が取り上げてでも、やり直しをしています」と容赦ない。ただ厳しいだけではなく「責任者がいつもカリカリしていたら、現場の空気もどんよりしてしまうので、明るく前向きな雰囲気づくりに努めています」というこだわりも。スタッフたちは、仲埜氏の厳しい要求に応えて常に全力投球。抜群のチームワークを築いている。

プロ集団の強みを活かして業務拡大を目指したい

作品

パソコンとアプリケーションがあれば、誰でもデザインができる今の時代。データを流し込むだけでスペックやチラシを自動的に作ることのできるシステムが登場するなど、デザイン業界でもオートメーション化が進んでいる。オペレーション業務は減少し、よりデザイン力が求められる時代に突入していくことが予想される。アクシアでも、ビジュアル訴求力を要する難しいオーダーが増えてきているとか。「気力、体力ともにキツイときもあります。でも、好きなことを仕事にしているので、とても充実しています」と笑顔で語る仲埜氏。今後は、もっと大きな仕事を獲得したいという目標も。「フリーランスとは違ってボリュームのある仕事にも対応できるのが、うちのメリット。大きな案件の受注が増えた時には、私の目の届く範囲で人材を増やすことも視野に入れています」。
さらに、「時間がなくて着手できていませんが、将来的には自分自身の作品も作ってみたいです」。根っからのデザイン好きな仲埜氏の夢は、ますます膨らむ。

アクシア

AXIAロゴ

住所

〒550-0005
大阪市西区西本町1-8-14
西本町MICビル5F

TEL

06-6535-8031

FAX

06-6535-8032

代表者

仲埜 あすか

クリエイティブクラスター登録ページ

グラフィックデザイン, 女性向けデザインが得意, 人数が多い, プランナーと提携, スタッフが若い
「アクシア」

クリエイターズファイル Vol.262

公開

2012年01月13日(金)

取材チーム

カイエ(株) 多々良 直治氏

ライター

清野礼子 清野 礼子氏

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