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クリエイティブクラスター(株)ツアーバンクシステム 映像制作Sec. 岩谷 芳幸氏

主に映像制作の仕事をしている岩谷さんは、高校時代にテレビの舞台裏をのぞいたことがきっかけで映像制作の世界に興味を持った。
そして高校卒業後、現在の大阪スクールオブミュージックに入学。映像の世界にどっぷりはまり、その後、日本一多くのウェディングカップルの撮影をするにいたった経緯をお聞きしました。
就職の際、担任の先生からの紹介で、専門学校の運営母体にある映像部に入ることになった岩谷さん。
「会社は総勢5人で映像のスタッフは僕だけだったんです。なのにめちゃくちゃ広くて完全な編集室と、まだ最新機種だったMacの8100とデュアルモニターのついたアビッド*1、ワンセット2千万ぐらいのシステムで4千万かけて作ったスタジオがあって、お前これ使えって言われたんです」。
誰も機材の使い方を教えられる人がおらず、英語の分厚いマニュアルがあるだけだったそう。
「僕はそのぶっとい英語のマニュアルを全部読破して、完全に理解したんですよ。そうしたら社内の中で、機材のことは全部自分に聞かないとわからない状況になりました」。
最新の映像設備を理解することで自分自身の意見を通しやすい環境をつくった岩谷さん。わからないことは徹底的に調べることを信条としている。
「いろんなメーカーさんにも電話して、わからないことは聞くようにしていました。知識をつけつつ、知らないことをつぶしていきました。保守メンテで来られた技術者の方を捕まえては話を聞くんですが、今でもおつき合いある方がたくさんいますね。あの頃にしっかりとお客とメーカーじゃない関係を築いておいて、よかったなあと思います」。
大阪で初のアビッド教室をしようと提案し、ゼミを立ち上げた岩谷さん。授業も徹底的にスキルを磨くものだった。生徒同士がお互いの作品を評価する仕組みをつくり、その結果、どんどん面白い作品が生まれた。
「卒業生はみんな、大手自動車メーカーのCG室や大手映像制作会社とか、ええとこばっかり就職しています。未だにそういう子が連絡をくれて、『この前あの映画を作ったんすよー』と言ってくれるとうれしいですし、その中の生徒が今は僕の部下として、大阪や東京で一緒に働きたいって戻ってきてくれています。そういう意味で、先生を経験して良かったなぁと思いますね」。
「ある日、アビッドの勉強をしている学生さんを紹介してほしいという社長さんが訪ねて来られたんですよ。『グアムに会社を出すから』というのを聞いて、いろいろ話を聞いていたら僕が行きたいですわ、と言って(笑)」。
その訪ねて来られた方が現在の社長だ。岩谷さんはグアムで支店を立ち上げ、その後、そのポジションは後任のスタッフに任せて、日本に映像関係の部署を立ち上げた。

「じわじわとクリエイティブの部署が大きくなっています。一番多いときで1万千組のウェディングを撮影しています。一応、当時は地味に日本一やと思います。
僕が何かをやろうと思った時に、今から映画業界とかテレビを僕の力で変えるのは無理だろうと。当時、挙式撮影の編集は映像業界では重視されていなかったこともあり、その部分で映像に関して努力を怠る企業が多かった背景がありました。その部分でチャンスがあると思ったから、僕は絶対変えてやれると思ったんですよ。3年ぐらいで僕のつくった映像商品が他の会社にどんどんコピーされるようになってきました」。
撮影したその日に映像を流す。それはプレッシャーとの戦いだと語る。
「映像を流したときに止まったりすると終わりでしょ。変な汗が流れますね。いかにしてマシンのことをよく知っていて、負荷のかからないプラグインで流すか。その仕組みをいかにしっかりつくるかっていうことが勝負なんですよ」。
挙式の撮影だけではなく、企業の撮影も行なうなど、ジャンルは多岐にわたっている。関西の大きなテーマパークや空港などもクライアントだ。事務所の壁にはパラオの新聞記事が貼ってある。会社の仕事が現地でニュースとなったのだ。横にはパラオの要人も写っていた。
「グアムに近い国であるパラオ観光協会の仕事もしています。実は横に写っている方はパラオの副大統領なんですよ。エコツアーを立ち上げたらレセプションに参加してくださったんです」。

ボートに乗りながらジャングルの中をすすむツアーを行っている。
「ボートの中で五カ国語ぐらいで全部アナウンスをつくっているんですけど、効果音とかも全部つくってやっているんで、雰囲気いいですよ。ぜひみなさん行かれるのであれば、僕がご案内します」。
岩谷さんの仕事は、映像制作だけにとどまらない。
「名刺を見ていただいたらわかると思うんですけど、何屋と聞かれたら何でも屋なんですよ。社長の精神がやれることはなんでもやるということですから」。
映像制作以外にも、フレキシブルな姿勢と技術探究心は失わず、常に新しい商品の開発・提供を行うことが会社の方針だ。
「そんな中いろんな仕事をしておりまして、新潟美少女図鑑というものをご紹介します。新潟って元気ないんですよ。新潟を元気にしていこうやないかっていうことで、新潟の会社が美少女図鑑というフリーペーパーをされているんです。新潟の女の子っていうのは、日照時間が日本で一番短くて肌がきれいなんだと、かわいいはずだと、ということで新潟版を作りはったんですよ」。

大阪美少女図鑑
その後、岩谷さんの古い友だちが沖縄でも発行するということになり、少しだけ立ち上げに参加した。新潟や沖縄での部数が伸びてくる中、次は大阪で発行しようということになった。
「相談を受けたんで結構好き放題やらしてもらってるんですよ。ぶっちゃけ大阪美少女図鑑自体の収支ははまだ赤字です。でも僕の勝算は実はそこにあるんじゃなくて、大阪美少女図鑑を介す事によってこのインタビューのように人と巡り会うことももちろんですし、大阪美少女図鑑を使っていろんなことができなあと思っています」。
そして、街に配布できることも大きいと語る。
「僕らがもし、本を作って流通に流しても、本を売ろうとしたらたぶん無理でしょう。でもフリーペーパーだったら戦略的にできるんじゃないかという勝算があったので、今は育てている段階ですね。
これからも、映像業にとらわれる事無く、今だからこそ出来る、面白い事、私にしか無い付き合い・繋がりを利用した、面白い事をどんどんやっていきたいですね。それが周りのスタッフにもモチベーションUPに繋がり、『岩谷のところ、面白そうな事やってんな』と言われれる様に頑張って行きたいですね。『岩谷と会うとなんか元気出たわ』そう言われるように」。
Avid社が開発したノンリニアビデオ編集ソフトはAvid(アビッド)と呼ばれる。

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小林 博之
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