「」2008年06月10日クリエイター・起業家支援施設「扇町インキュベーションプラザ」

長川コラム
2008年06月10日

基本が本当に大切なんだと改めて思う体験がありました。
数人の友人と一緒にジャズバンドを組んでいるのですが、
トランペットを吹いている彼は全くの初心者です。

最初はどうなることやらと心配していましたが、
毎月会うたびにどんどん上達しています。
普通楽器を始めて1年くらいかかるような高い音も、
なんと3ヶ月で出せるようになってきました。

彼にどんな練習をしているのか尋ねたところ、
大きな音が出るトランペットは家の中では吹けないので
毎日、基礎練習をカラオケボックスでやっているそうです。

私の経験上、社会人になって趣味で楽器を始める人の中で、
面白くない基礎練習を毎日きちんと続ける人は少ないので、
その話を聞いた時は尊敬の眼差しで彼を見ていました。

スポーツや学問、芸術などを極めようとすればするほど、
基本を身につけることの重要性は言うまでもありません。
もちろん一足飛びに格好よく行けばいいのですが、
どんな天才も基礎をしっかり身につけないかぎり大成しません。

よくビジネスの世界で、彗星のごとく華やかに現れ、
一足飛びに成長したように思える事業を見かけますが、
そこには2つのタイプが存在します。

一つは事業に携わる人達の不断の努力の結果、
事業の基礎をしっかりと構築してから急伸している姿です。
その基礎の上に、これからどんどん事業を積み上げて
さらに大きく広げて行くことができるでしょう。

もうひとつは、手抜きの基礎工事の上に建てられた
超高層ビルのように、いつ崩れ落ちるか分からない状態で
辛うじてバランスをとろうとしている姿です。
打ち上げ花火のように一瞬のブームを作りますが、
その後に続くものは何もありません。

基礎を毎日こつこつと積み上げることができる人は
自分との戦いに勝てる人だと思います。
起業を志す人にはぜひ、ビジネスモデルを考える前に
自分自身の基礎とは何なのかを見つけてほしいと思います。

それが、事業を支える大切な骨格になっていくからです。

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