
基本が本当に大切なんだと改めて思う体験がありました。
数人の友人と一緒にジャズバンドを組んでいるのですが、
トランペットを吹いている彼は全くの初心者です。
最初はどうなることやらと心配していましたが、
毎月会うたびにどんどん上達しています。
普通楽器を始めて1年くらいかかるような高い音も、
なんと3ヶ月で出せるようになってきました。
彼にどんな練習をしているのか尋ねたところ、
大きな音が出るトランペットは家の中では吹けないので
毎日、基礎練習をカラオケボックスでやっているそうです。
私の経験上、社会人になって趣味で楽器を始める人の中で、
面白くない基礎練習を毎日きちんと続ける人は少ないので、
その話を聞いた時は尊敬の眼差しで彼を見ていました。
スポーツや学問、芸術などを極めようとすればするほど、
基本を身につけることの重要性は言うまでもありません。
もちろん一足飛びに格好よく行けばいいのですが、
どんな天才も基礎をしっかり身につけないかぎり大成しません。
よくビジネスの世界で、彗星のごとく華やかに現れ、
一足飛びに成長したように思える事業を見かけますが、
そこには2つのタイプが存在します。
一つは事業に携わる人達の不断の努力の結果、
事業の基礎をしっかりと構築してから急伸している姿です。
その基礎の上に、これからどんどん事業を積み上げて
さらに大きく広げて行くことができるでしょう。
もうひとつは、手抜きの基礎工事の上に建てられた
超高層ビルのように、いつ崩れ落ちるか分からない状態で
辛うじてバランスをとろうとしている姿です。
打ち上げ花火のように一瞬のブームを作りますが、
その後に続くものは何もありません。
基礎を毎日こつこつと積み上げることができる人は
自分との戦いに勝てる人だと思います。
起業を志す人にはぜひ、ビジネスモデルを考える前に
自分自身の基礎とは何なのかを見つけてほしいと思います。
それが、事業を支える大切な骨格になっていくからです。