クリエイター・起業家支援施設「扇町インキュベーションプラザ」2008年05月13日

増見コラム
2008年05月13日

今号より私、増見もIMコラムを担当させていただくことになりました。
よろしくお願いいたします。

今では機会も少なくなりましたが、
たまに趣味のオフロードバイクのレースに出ることがあります。
草野球ならぬ草レースといった感じで、
もちろんレベルは大したことはありませんが…

ただ、レベルが低いと言っても、
必ず事前に同じコースに練習に行きます。
それによってレースの結果が大きく変わるからです。

最初に走り出すときと、
練習が終わる時では1周のタイムが全く変わります。
走るラインも選択するギアも変わり、
飛べないジャンプが飛べるようになります。

一度、練習することなく本番のレースに出たことがありますが、
結果は散々でした。
競争相手と競る以前にコースとも戦う必要があったからです。

練習で実際に走ることにより、
見えなかったコースの起伏が見えてきて、
最初に考えていた走行ラインにプラスして、
使えるラインが増えていきます。
事前の準備があってこそ、
本番でライバルが使えないラインを走ることも出来るのです。

多くの方のビジネスの話を聞いていると同様に感じる部分があります。
新規事業は実際にやってみないとわからない部分も多いのですが、
本格的に始める前に
コース(ユーザーの居る市場)の下見(ヒヤリング、テストマーケティング)
はあまりコストをかけずにすることが可能です。

やはり成功するビジネスは
実際に売れることがわかっている状態で
スタートすることが多いように思います
その上で実際に走り始めると
予定通りに進まないのがビジネスですが、
準備がしっかりしていれば走行ラインを変えることも出来ます。
いきなりだと目の前に見えるラインに突入するしかないでしょう。

レースで良い結果が得られた時を思い返すと、
事前に練習をして、
体が自然に動くような状況が出来た上で
バイクも整備が出来ており、
そしてスタート直前までバイクを置く位置の足元の確認や、
スムーズにスタート出来るように
ハンドル角度の調整などの出来ることを全てした上で、
且つ運も良かったときでした。

やはりある程度の事前準備がないと、
運が作用する所まで行かないかもしれません。

「事前準備が重要」とは言っても、
バイクの整備を入念にする(商品開発など)、
のに熱心で練習走行しないケースは危険です。
仕様がコースに合っていない場合は
そのレースを捨てることになります。

今、新しいビジネスを計画されている場合で、
市場の生の声がわからない、
顧客の顔までは見えていないという場合は、
難しい場合もありますが、出来るだけ、
想定顧客との接点を持つことをお勧めします。

見えないワダチや滑りやすい斜面など、
走ることでしかわからないことが
たくさん見えてくるかもしれません。

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