増見コラム
2009年08月18日

メビックのウェブサイトには
チャレンジャーズクリップ
というコーナーがあります。

これは入所企業の代表の方の人となりを知っていただく為に
我々インキュベーションマネージャーがインタビューを行うものですが、
毎回インタビューをする度に起業家のパワーに関心、時には感動します。

ただ、メビックの場合は新規事業で起業した起業家タイプよりも
クリエイターとして今までやってきた仕事の延長として独立した方が多いのも特徴です。

総じて言えるのは皆さん「猛烈に仕事をしてきた」こと。

昼夜を問わず仕事をして、
時には倒れたというような話をよく聞きます。

そしてそれは独立しても変わらず、日々制作に追われ、
「好きなことだから出来る」「儲かっている訳ではない」
というケースも多いように思います。

その辺りは起業家タイプとは違うようです。
乱暴な書き方をすると起業家タイプは商売が好き、
つまりお金儲けが好きで事業を如何に大きくさせようと日々考えています。
そしてお金も知識も情報もない状態で知恵を絞って、
商売を拡げようとしています。
仕事を猛烈にする点では同じですが、
商売に没頭するのとクリエイティブに没頭する点が違います。

これは事業家としてのゴールの設定によるところが大きいのかもしれません。
起業家タイプの事業を大きくする。
お金を儲け、社会に貢献するという目標に対して、
クリエイターは「好きなことで食っていく」ことを
第一の目標にされているケースが多いので、独立すると、
次は「自己発信や自己表現、更に好きな方面に仕事を拡げていく」
ことに関心を持つ方が多いのではないでしょうか。
実際にそうして自己実現されているケースも多いと思います。
(もちろん事業拡大や社会貢献を考えている方もいらっしゃいますが)

ただ事業が安定していればそれで良いのですが、難しいのは
「独立はしたが、事業が安定するほど仕事がない」
というケースです。
営業が好きで独立した訳ではないし、
事業拡大が目標でもない、
もう少し安定して仕事があれば良いといった感じでしょうか。

恐らく、仕事について好きで一生懸命されている話を聞けば、
積極的に外に出て行けば拡がっていくような気がするのですが、
なかなか出て行けないようです。
起業家タイプのようにもっと貪欲に周囲に働きかけても
ちょうど良い程度なのでは?とも思いますが、
なかなかそうはいかないようです。

自分なりのゴールの設定と、それに対する動機づけ、
独立という大変な道を選んだ人でも、
苦手な分野に対しての動きは時として鈍くなりがちです。

クリエイターは本当に「人が良い」方が多いのですが、
事業の成功に対する起業家タイプの強烈なまでの動機付けが加われば、
その熱心な仕事ぶりと相まって、成功する人が増えるようなそんな気がします。

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