堂野コラム
2006-09-12

めっきり朝夕が涼しくなり、秋を感じさせるようになりましたが、
いかがお過ごしでしょうか?

起業家のみなさんを間近で見ていて思うのですが、
起業家の夢や目標は千差万別です。
規模を大きくし、将来的にはIPOを目指す起業家もいれば、
規模は現状のままでも良いけれど、現状の下請仕事から脱却し、
顧客と対等な関係で良い仕事をしたいという起業家もいます。

こうした状況の中で、ビジネス・インキュベーション(以下、BI)施設
における卒業基準とは一体どのように考えるべきか。
今回はちょっと専門的なお話をしたいと思います。

インキュベーションを直訳すると、「保育器」「孵化器」の意味である
ことは既に何度かお話ししたと思いますが、BI施設の意義は、「入所」
にあるのではなく、「卒業」にあります。
早く一人前の経営者として自立・成長し、巣立つことが求められます。

そこで、「卒業」の基準を考えた場合、
一律に売上高がいくらとか、経常利益がいくらとかといった統一的な
基準を設定しても、それはある意味、施設側の論理で、
無理があることは自明です。

対象となる起業家の夢や目標が異なるだけではなく、
業種や成長レベルによっても区々であるからです。
大事なのはむしろ、起業家自らが、BIの意義を十分に理解し、
自ら「卒業」目標を設定することだと思います。

Mebicでは、入所時に、起業家のみなさんに対し、卒業目標を尋ねています。
そして、起業家のみなさんが決めた目標を
インキュベーションマネージャー(以下、IM)と共有し、
IMが第三者的な立場から、目標に対する方向性や進捗状況を確認しながら
事業経過を見守り、日々叱咤激励しています。

まだまだ十分サポートできているとは言えませんが、
できるだけ早く、1社でも多くの自立した起業家が卒業し、
大阪の地で元気に活躍することを念じてやみません。

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