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クリエイティブクラスター早いもので、あと1週間でお正月ですね。
今年は、震災、原発、不景気など、
世間的にはあまりいい話が少なかったかと思いますが、
皆さんにとってどんな年でしたか?
ところで、現場で創業支援の仕事に携わって丸9年が過ぎようとしています。
この間、いろんな起業家や支援者と言われる方々に出会い、
いろんなことを考えさせられました。
そんな中、自分自身にとって、嫌いというか、
あまり使いたくない言葉に「成功事例」、「成功モデル」という表現があります。
一般に、ベンチャー論の教科書などに多用され、
あたかもそれが起業家の目指すべきすべての姿かのように
印象づけられている言葉です。
でも、現場でいろんな起業家に接していると、
この一般的な「成功事例」や「成功モデル」が必ずしも目標ではなく、
その起業家にとって幸せなことではないケースも多々見受けられるのです。
一体「成功」って何なのでしょうか?
私が思うに「成功」とは、他者が見て判断すべき評価軸ではなく、
自分が抱く目標に対して自分自身が評価すべき自分軸のように思えてなりません。
他者が成功だと評価していても、自分自身全くそうは思っていない場合や
逆に自分は成功したと思っていても他者から見るとそうは見えなかったり…。
「成功」の基準は自分自身でしか決められないのでは、と思ってしまいます。
また、「成功」と言われる状態は永続的に不変ではなく、
絶えず変化しており、良い時があったかと思った次の瞬間、
状況が変わり悪くなっていることも…。
こんな状態の一断面だけを取り上げ、
第三者が「成功」かどうかで一喜一憂している姿は
何か滑稽さすら感じてしまいます。
我々のような支援者が気をつけなければならないことは、
あくまでも起業家自身の自分軸であるはずの「成功」という価値基準を、
第三者である支援者側が勝手に想定し、
一般化してしまうことを極力避けることなのです。
起業家の「成功」は起業家自身が決めるべきものだと考えます。
支援者の中には、起業家にとっては
「放っといてくれ!」と言いたくなることを、熟慮もせず、
良いことだと信じ込み平気で押し付けているケースも少なくありません。
最悪の場合、「成功事例」、「成功モデル」ともてはやし、
本業に支障を来す事態を招いているケースさえ散見されます。
そういう意味で、あくまでも我々支援者が求めるものは、
「成功事例」や「成功モデル」ではないと私は思っています。
あえて言うなら、例えば「波及事例」、「波及モデル」のように、
それが出現することで、それに続く好事例を産み出したり、
それを目標にしてモチベーションを高める起業家を多数輩出するなど、
周りに好影響を与える事例やモデルという意味の言葉に
置き換える方が良いのではと思います。
確かに、多くの人が「成功事例」、「成功モデル」と使っている言葉の意味に
「波及事例」、「波及モデル」で表現される意味を含んでいることは
何となく理解できます。
でも、「成功」か否かは、やはり自分自身の価値判断でしかなく、
その言葉を使うことに違和感を拭いきれません。
ついつい「成功事例」は?と問われると、
あなたにとって「成功」とは何ですか?って聞き返したくなります。
こんな些細なことに拘わらなくても、と言われるかもしれませんが、
ここを取り違えると支援の仕方が間違った方向に向かうような気がしてなりません。
そのため、あえて今年の締めくくりに思うところを書き述べました。
メビック扇町スタッフ一同、
来年も新たな気持ちで頑張りたいと思いますので
引き続きご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
みなさま、良いお年をお迎え下さいね!