堂野コラム
2011年09月06日

このところ地震、津波、台風と災害のニュースが絶えませんが、
みなさんは非常時への備えは万全でしょうか?
「備えあれば憂いなし」といいますが、
いつ起こるかわからない災害に事前に備えることは
実際にはなかなか難しく、実行し難いことですね。

ところで話は変わりますが、
先日WEBニュースをみていたら、政府が制作した日本の観光PVに対し
日本通の外国人記者が強烈な批判をしている記事が出ていました。
国内の有名タレントグループを使い、
招き猫のまねをして「ニャー」と鳴くパフォーマンスを繰り広げる内容に、
政府の「勘違いぶり」を危惧するものでした。
その人曰く、「日本はなぜ『最高の顔』で自分を売り込もうとしないのか。
洗練された職人や建築家、知識人、画家、料理人ではなく、
国内限定のスターを宣伝に使うなんて」とのこと。

この話を読んで、前職時代に体験したある出来事を思い出しました。
ある県の観光振興の調査で有識者といわれる人にヒアリングを行った時のこと。
当時この県は、有名タレントを使い、
タレントの名前と県名が同じであったことから、
両者を掛けて駄洒落たキャッチコピーとイメージで売出し中でした。
それに対し、その有識者の方は、
「伝統的文化や価値ある地域資源が豊かな県であるはずなのに、
こんなふざけたPRの方法で本当に良いと思っているのか?
どんな人に来てもらいたいと思っているのか?」と
同席した県職員を厳しく叱責されたことがありました。

確かに面白おかしくすることで人々の注目を集め、
人の目をひくことは事実ですが、
国や地域の価値をきっちり伝えることも重要ではないかと思います。
特に、文化が全く異なる海外に、日本の魅力や価値を伝えるためには
『最高の顔』が必要となるのです。

このことは、起業家やクリエイターのセルフプロモーションにとっても
共通して言えることのように思います。
先日大臣に就任した直後の挨拶で「私は素人ですから」と言った人がいましたが、
就任したからには嘘でも「プロ」のはず。
口が裂けても「素人」だとは言ってはならなかったと思いました。
クリエイターの中にも、ついつい自信がないために
自らを卑下して表現する人が見受けられますが、
自分自身の価値を自ら下げて表現するプロモーションは絶対に避けるべきです。

日本人は自分を謙遜して表現する傾向がありますが、
謙遜することと自らの価値を下げて表現することとは全く別物。
評価するのは他人であり、マーケットですから
『最高の顔』で自らの価値をしっかり伝えることが重要だと思います。

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