堂野コラム
2010年02月16日

旧正月が過ぎ、2月も半ば。
まだまだ寒い日が続いています。

メビックでは、水道局庁舎の閉館に向け、
入所企業のみなさんの卒業が相次ぐとともに、
3月に6日間開催するフィナーレイベント準備の傍ら、
荷物の整理や引越の準備などなど、
いよいよカウントダウンが始まりそうな気配が漂ってきました。

ところで、大阪や京都を中心とする関西には
クリエイティブ業界で働く人材を育成する
大学や専門学校などの教育機関は比較的多いといわれます。
でも、その卒業生の多くは地元関西で働くことができず、
クリエイティブ業界で働こうとすると東京に出て行かざるを得ないとか。

先日業界関係者の方とお話していると、
関西の映像やゲーム業界では、求人は比較的多くあるが、
企業が欲しいと思う実力のある人材がいないとのこと。
いい人がいたらすぐにでも欲しいので、常時求人を出しているが、
なかなか見つからないというのです。

こんな状況の中、教育機関では、企業が必要な人材育成に向け、
カリキュラムの充実などに取り組んではいるものの、
教育の現場で教えることには限界があり、
なかなかうまくいかないとのこと。
企業が必要とする人材をいかに供給するかは、
これら教育機関の深刻な課題となっているようです。

それでは、どうやって即戦力の人材を育成するか?
その答えは難しいですが、
学生時代に、擬似的にでもいいから、
現場経験を積ませる工夫が必要です。
プロの現場に関わり、先輩に怒られながらOJTで様々な経験をする。
これこそが実力を養う早道となるからです。
大阪電気通信大学のJIAMSにおけるクリエイター養成の仕組みや、
分野は異なりますが、三重県多気町相可高校における
高校生レストラン「まごの店」の取組などは、その好例です。
いずれも、プロの現場でその厳しさを体感しながら
経験値を積むことができるプログラムなのです。

著名なクリエイターのお話を聞く機会がありますが、
みなさん一様に若い時代に仕事で“地獄”を見た経験を持っておられます。
若い内に1000本ノックを受けたことがあるかどうか、
この“地獄”を見た経験が自信につながり、
自分自身の限界値を引上げ、キャパシティを拡げることに結びつくのです。

教育機関のカリキュラムや支援機関で行うセミナーやイベントでも、
単に知識やノウハウを学ぶだけではなく、
現場感覚を養い、経験値を高める、
本番さながらの実践教育を取り入れる工夫が必要になってきています。

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