クリエイター・起業家支援施設「扇町インキュベーションプラザ」トータルプランニングアンドサービス(株) 大野 省三氏

トータルプランニングアンドサービス(株) 大野 省三氏
一人でも多くのレーサーに走り続けてほしい

レーサーを目指して

大野さん
カート時代の大野さん

代表の大野さんは幼い頃からの車好き。ただし、本格的にモータースポーツに興味を持つようになったのは中学に入ってからのこと。折しもその頃はF1ブーム、中嶋やセナが活躍していた時代です。「レーサーを目指そう!」と思った人は多いかもしれませんが、そこで大野さんが他の人と違うのは本格的にレースをする為にあっさりと高校を1年で中退して、カートのレースを始めたことです。
カートとは言え、モータースポーツはお金のかかるスポーツ、レースや練習毎に整備代やタイヤ等の消耗品代がかかり、普段は工場でバイトをして、費用を稼ぐ日々でした。ただ、当時はF1人気もあり、カート人口も多く、小さなレースでは良い成績を収めるものの、地方選手権レベルとなるとなかなか勝てないレースが続きます。

チャレンジ、そして挫折

フランスでの大野さん

そんな状態が数年続き、気づくと20歳を過ぎていました。

「次のステップに行けるかどうか、チャレンジしてみてダメだったらレースをやめよう。」

そうした決意の元、フランスの名門レーシングスクールを受講します。カートとは違う大きなマシンで講習を受け、翌年度の選手権参戦の奨学生を決めるファイナルオーディションに残ります。数ヶ月後にフランスのマニクールサーキットで行われたオーディションでは、雨のナーバグリンコーナーでスピンを喫し、奨学生となることはできませんでした。

今なら長く続けることも大事と思えるけど、その時はそこできっぱりとレースをやめる決意をします。

目標喪失、そして

その後、レースをやめても特に次の目標が見つかる訳でもなく、ダイビングのインストラクターの資格を取ったりもしますが、それを仕事にすることなく、時間が過ぎていきます。目標の喪失感もあり、色々な仕事をしながら海外や国内を転々としました。数年後、ある友人がカートの耐久レースに出ないかと誘ってきました。懐かしさもあり、「遊びでなら」と、出場したところ良い成績で、その後もレースに出るようになります。そこで今の事業パートナーの高濱さんとも出会い、一緒にレースに出場し、ある耐久レースで総合優勝を飾ります。若いレーサーと会う機会などもありましたが、そこで見たのはやはり「モータースポーツは金がかかる」という現状。速くて才能はあるのに資金面での環境が整わずにレースを断念する若い子、自分を上手くPRすることが出来ずにスポンサーを獲得出来ないレーサー等を見てきました。そんな中である若いレーサーとの出会いをきっかけに何とか彼を応援できないかという思いが募り、数人でそのレーサーを支援する会社を立ち上げます。企画書や名刺などのアイテム作りから、スポンサーとの交渉をするエージェント業までを行いました。

事業としては結果も出たのですが、考え方の違いからある時点で組織は解散することになりました。そこで大野さんは改めて

「やはり自分にはレースしかない。レーサーが自分をPRしてスポンサーを獲得することが出来れば、もっとレースを続けることが出来る人が増えるはず。レーサーに自己プロデュースをする能力を身につけてもらえれば、日本のモータースポーツの現場も変わるかもしれない。」

という思いをもって、パートナーの高濱さんと一緒に起業することを考えます。

独立起業への道

トータルプランニングアンドサービスロゴ

モータースポーツのコンサルタントを目指すといっても、すぐには事業化は難しいと判断し、セミナーに通いながらWeb物販を始め、事業化の準備を開始しました。まずはレーサーに自己プロデュースの重要性をわかってもらう為にセミナーを開催する準備にかかります。またこの時期にメビックに入所します。2007年10月には最初のセミナーを開始し、受講者からは大変好評を得て、自分のやろうとしていることに対しての自信を深めました。

「レーシングドライバーは年齢も若く、速く走ることのみを考えてきたので、企画書を持って企業に行ったり、名刺を作ったりといった、本当に基本的なことを知らない人が多いと思います。またドライビングテクニックを教えるスクールはありましたが、レーサーとしての自己プロデュースについてのセミナーは恐らく初めてだと思います。これを機会に多くのレーサーに資金獲得の方法にはこういった方法もあるということをわかってもらえればと考えています」

日本のモータースポーツをもっと楽しく

大野さん

セミナーはスタートしましたが、事業としてはまだまだこれからです。今後はレーサーへの個別コンサルティングや既に依頼されているエージェント業務も進めていきたいと語る大野さん。

「レーサーが皆、プロ意識を持てばファンサービスへの意識が変わり、また注目されると一般への露出度も上がる。そうするとレーサーの考え方と共にモータースポーツの運営者やチームの考え方も変わるのではないかと思います」

現在の国内のモータースポーツは残念ながら盛り上がりとはほど遠い状況ですが、大野さんが考えるようにレーサーの意識が変わればモータースポーツ全体が盛り上がる日も近いかもしれません。

聞き手:インキュベーションマネージャー 増見 浩一朗(2007年12月18日公開)

トータルプランニングアンドサービス(株)

トータルプランニングアンドサービスロゴ

住所

〒530-0052
大阪市北区南扇町6-28
水道局扇町庁舎 メビック扇町3F B-3

TEL

06-6777-5558

FAX

06-6777-5559

URL

http://www.t-p-s.jp/

代表者

大野 省三

扇町クリエイティブクラスター登録ページ

モータースポーツ, レース, スポーツ, エージェント, ビジネス
「トータルプランニングアンドサービス(株)」

Copyright © 2007 Ogimachi Incubation Plaza All Rights Reserved.