
「チャレンジャーズクリップ」は、メビック扇町に入所している「起業家=チャレンジャーズ」をメビック扇町スタッフの視点で紹介するインタビュー記事です。

小さい頃の夢は生物学者になることでした。生まれも育ちも大阪なので不思議に思われるかも知れませんが、父親がよく野山に連れて行ってくれたので、昆虫などの生物にとても興味を抱いていたのです。丁度、野生動物を扱ったTV番組も放映されていて、「こんな仕事ができたらなー」といつもワクワクして見ていました。
ところが、生物学者にどうやってなったらいいのか分からず、大学を選択するときに「環境工学」というジャンルを見つけ、工学部の土木工学科に入りました。もちろん、生物学者には全く関係ない勉強ばかりでした。
インベーダーゲームが当時流行していて、よくゲームセンターに通っていましたが、お金がもったいないと思い、アルバイトをして8bitのマイコンをゲームをするために購入しました。実はこのマイコンにはゲームの他にプログラム機能が付いていて、いろいろ触っているうちに「プログラムって面白いな」と思うようになったのです。
そして大学では土木専攻であるにもかかわらずコンピューター関係の会社に就職。9年間プログラマーとして仕事をしていましたが、徐々に会社が引いたレールの上で仕事をすることに疑問を感じていました。

その後ソフト開発のベンチャー企業に入りましたが、思ったような仕事ができず転職、次の会社では「面白いことをやっていい」ということで3D CADソフトのカスタマイズを始めましたが、やはりいろいろな制約があるのは会社の常です。プロとして本当にクライアントに喜んでもらえる仕事をするために、独立を考えるようになりました。
独立のきっかけになったのは、3DCGソフトのユーザーの会の人達との出会いでした。このソフトに惚れ込んだ人達と交流して様々な情報を交換していましたが、プログラムを作れる強みを活かして仕事をもらえるようになってきたのです。そして平成14年に「彩's FACTORY」の屋号で独立しました。
独立したものの、CADを使った建築設計の仕事はどんどん少なくなり、先細りが目に見えていました。そこで今後は自分の得意なプログラムで勝負しようと考えましたが、一人ではできることも限られ、いい情報も入って来ません。

その頃、知人から産創館の創業準備オフィスの話を聞き、すぐに申込。大阪市内進出ということで入所できました。起業を目指すいろいろな人がいて、とても刺激を受けました。その後、現在のメビック扇町に入所しました。プログラム技術に加えて、インターネットの技術はこれからは不可欠と考え、強みを活かした特徴のある事業を展開するためにも、いろいろな起業家との情報交換は非常に役立っています。
将来は、産創館で知り合ったイラストレーターや、映像制作のプロデュースをしている人と一緒に、3DCGを使ったキャラクター制作にも取り組んでみたいです。また、よりリアリティのあるCG映像を制作できるプログラムを開発し、付加価値の高い作品を提供していきたいと思っています。

バイオインフォマティクス
可視化ツール「Geneva」
また、仕事がきっかけでバイオインフォマティックスという研究に出会い、予想を超えた人間の仕組みの研究を見て、目から鱗が落ちました。この記号の並びを3DCGにする、正に生命の神秘を可視化することは小さい頃の生物学者になる夢に戻って取り組める仕事です。ライフワークとして一歩ずつ進めて行こうと考えています。
チャレンジャーズクリップ Vol.44 公開:2006年01月24日
聞き手 文:インキュベーションマネージャー 長川 勝勇

※2007年12月末に卒業されました。
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06-6185-9085
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河野 誠一
「彩's FACTORY」