「人と人を繋ぐ。それが私のライフワーク。」MiW office 若林 ひでみ氏クリエイター・起業家支援施設「扇町インキュベーションプラザ」

メビック扇町の起業家紹介「チャレンジャーズクリップ

「チャレンジャーズクリップ」は、メビック扇町に入所している「起業家=チャレンジャーズ」をメビック扇町スタッフの視点で紹介するインタビュー記事です。

人と人を繋ぐ。それが私のライフワーク。
MiW office 若林 ひでみ氏

演劇が創業のきっかけ

若林氏

創業したきっかけは、若林氏のライフワークを語るきっかけにもさかのぼる。もともと演劇が好きで、アナウンスの勉強を2年、演劇研究所に1年、と本格的に役者の勉強をしていたそうだ。 自分たちで劇団をつくって時折公演もしていたが、公演の準備も何からなにまで自分たちで行わなければならなかった。

「役者」から「広告会社」に…

若林氏はチラシ作成と企業への広告掲載依頼を友人と担当していたのだが、若林氏が広告掲載の依頼に回ったところ、意外にもたくさん広告がとれた。また、もともと文章を作ることが好きということもあり、募集があった求人広告会社に勤めることとなった。

自分にはこの業界が合っていると確信

こうして勤めた会社が倒産し、一時は求人広告の世界から離れ、仕事をしたこともあったが、やはり、自分にはこの業界が合っていると確信し、再び求人広告の会社と委託営業契約を結び仕事をすることとなった。

自分でなんでも考えてやれるのだが…

今までは勤めていたが、いざ自分でやるとなると、自分でなんでも考えてできるというメリットはある一方、求人広告を掲載する新聞や雑誌などの媒体への支払いは顧客企業の支払いがあろうがなかろうが、待ったなし。資金繰りに苦労することもしばしばあった。この業界で仕事をして23年目になるが、求人広告の原稿は媒体企業に任せず、コピーなども全て若林氏が作成しているそうだ。

原稿を作る際の心がけ3条

若林氏

原稿を作るときには【自分が求人広告を見たときに「働きたい」と思えるか】【求人広告として「目立ち」「探しやすい」か】【顧客である企業が求めているターゲット人材(年齢、性別、ライフスタイルなど)が 興味を惹くか】ということをいつも自分に置き換えて考えながら作成しているそうだ。

“人”コンサルタントを目指す

ある健康食品を扱っている企業が、それまで掲載していた広告では、応募者が一人も来ず、困って若林氏に依頼してきたことがあった。若林氏は従来の新聞では、購読者のターゲットがずれていると考え、 掲載新聞を増やす提案をしたり、企業が女性スタッフを希望していたので、 職種の書き方を「男女」ではなく「女男」健康カウンセラーとし、業務内容も具体的にわかりやすく書いたところ、98人の応募者を集めることができ、とても感謝していただいたそうだ。

経験と知識に基づいたアドバイスを

求人募集媒体

また、新大阪の土産物店が、もともと「店員募集!○○雑貨店」と求人を出したところ年配の女性ばかり、応募に来るので、若い女性を募集したいと依頼を受けた。若林氏は店員を販売員に雑貨店をかわいい小物を扱うお店としたところ、若い人が応募してくるようになったという。

コンサルティングも含めた営業をしていきたい

最近は、「アテンダント」「クルー」など横文字も多いが、年配の募集の際には、昔ながらの呼び方を使うなど、ちゃんと応募者がわかりやすくかつイメージが良いものを選ぶという。これら様々な経験を積んできた今、競合他社と差別化を図るためにも、“人”コンサルタントとして企業が求める人材がきちっと応募してくるようコンサルティングも含めた営業をしていきたいと語る。

25年間続けている「対面朗読」

若林氏は仕事以外に、ライフワークとして大阪府立中央図書館で25年間対面朗読を行っている。「対面朗読」というのは、目の不自由な方に、対面でその方が読みたい本を対面で朗読することで、これまで宗教団体の本から古墳の本や漢詩まで、色んな本を朗読した。アナウンスや演劇の勉強をしていたお陰で採用されたのだが、普通は「音訳」のコースを受講しなければ、朗読者にはなれないとのこと。

自分の勉強にもなる

朗読は自分にとっても勉強になるが、本を読んでいて感じるのは、ほとんどの本は健常者のために書かれているということだそうだ。地名や人名など固有名詞にルビがうってある本はほとんど無く、読み方にとても苦労するので、文章を書く方はルビを是非うって欲しいと懇願する。また、最近はIT関連の本も多く、技術的知識がないので、用語の説明に苦慮することも多いそうだ。

夢を実現するために、今、一生懸命頑張る

若林氏

今は時間がなくて、お芝居にも打ち込めないが、将来はMiW office(みいわおふぃす)主催のお芝居とコンサートを実現できたらと考えている。その夢を実現するために、今、一生懸命頑張っている。

チャレンジャーズクリップ Vol.33 公開:2005年08月23日
聞き手 文:インキュベーションマネージャー 増田 たくみ

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