
「チャレンジャーズクリップ」は、メビック扇町に入所している「起業家=チャレンジャーズ」をメビック扇町スタッフの視点で紹介するインタビュー記事です。

システム開発に携わる事業者には、クライアント企業に出向してシステムの開発に当たる、システム開発を受託する、自社の製品・サービスを開発し販売する、という3つの選択があります。
出向は仕事も多く報酬も良いのですが、自分の作りたいものを作る仕事ではありません。受託開発の仕事は出向ほどは多くなく、営業は大変です。自社開発は、開発期間中には全く実入りがないため会社に体力がないと取り組めない、という難しさがあります。システム開発の起業家にとっては、この3つの立ち回りをどうバランス良く展開していくかがポイントになっています。
大学時代にコンピュータを学び、卒業後は就職せずにコンピュータ専門学校に。在学中に第1種情報処理技術者を取得、その後同校の教員に。その後、同校で講師をしていた方が設立した会社に入り、某大手家電メーカーのコンピュータ室に常駐して大型コンピュータの仕事に携わりました。そしてWindowsの登場を機に「もう大型コンピュータの時代ではない」と確信し、Windows3.1を学ぶために別会社へ。
それからはずっとパーソナル・コンピュータの仕事です。仕事を通じてお客さんと交渉する場面も増え、自分で事業をやった方が良いのではと思い始めました。32歳の頃です。その後いくつかの会社を経由し、40歳近くになって最後の転職をしました。地図(WEB-GIS)の専門会社です。そこで専門知識を身につけ、それから独立しようと考えました。

その会社には2年半ほど携わり、2003年2月に産業創造館の創業準備オフィスに入居。ここでいろんな人たちと知り合ったことで、新たな方向性も見えてきました。同年5月に個人事業として起業、9月にメビック扇町に入所、2004年5月には有限会社を設立。自分でやりたいことができる、それは大いに魅力でした。
2004年10月には、産業創造館で出会ったパートナーと「コミュニケーション・ブリッジ」という会社を立ち上げ、同社の開発案件を請け負っています。
事業分野としては、コンピュータシステムの提案・設計・開発・販売です。今力を入れているのはウェブ通訳サービス、音声技術を使ったコンテンツ、情報セキュリティ関連の開発などですが、特に海外への展開、海外との提携を意識しています。
ウェブ通訳サービスでは、海外進出を考えている会社に、打合せのための渡航を減らせるというメリットを提供したいと考えています。今後は現地法人を作るには、契約をどうするか、バックオフィス体制をどう作るか、などのパッケージを作って提案したいと考えています。
この業界、出向の仕事は多いですね。相手先に常駐して、長期スパンでの仕事です。仕事を受ければ食っていくことはできますが、自分のためにならないなと。自分の作りたいものを作っているわけではありませんから。受託開発になると仕事は少なくなりますが、その方が仕事に面白味があります。Jフォースでは現在、受託開発の仕事を多くこなしていますが、今後は自社の製品・サービスを開発して提供したいと考えています。

スタッフは現在1人。外部スタッフは4人います。営業力不足を補うため、コミュニケーション・ブリッジ社やNPOとタイアップして開発案件を請ける、という形をとっています。今後とも会社自体は小さいままで、アライアンスを組んで案件をこなしていくスタイルで、と思っています。
チャレンジャーズクリップ Vol.30 公開:2005年07月12日
聞き手 文:コラボレーションマネージャー 山納 洋

※2005年11月末に卒業されました。
大阪市中央区博労町2-4-7
タイケンビル 112号
06-4303-4654
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http://jforce.jp/
河野 成雄