
「チャレンジャーズクリップ」は、メビック扇町に入所している「起業家=チャレンジャーズ」をメビック扇町スタッフの視点で紹介するインタビュー記事です。

サンソウカン創業準備オフィス、創業促進オフィス、そして扇町インキュベーションプラザへ…創業準備オフィス時代より香川氏のお手伝いをさせて頂いているのだが、ここに至るまでには数々のハードルが待ち受けていた。
もともと某音楽教室のピアノの先生だった香川氏だが、本部の指示通りにしか動けないことに疑問を持ち、お客さまのニーズに即したサービスを提供するため、当時の上司と独立し有限会社を立ち上げた。そこでもピアノ教室だけでなく、パソコン教室なども開きビジネスは順調だったが、音楽が大好きな香川氏は長年の夢だったバーチャルピアノ教室を主軸に事業を進めたいと考えていた。
だが、当時の上司は音楽に力が入らず、経営方針が合わなくなっていた。そこへ舞い込んだ「創業準備オフィス」の情報。「半年間でバーチャルピアノ教室ができるかどうか試してみたい!」そう思って事業計画を書き上げ申し込んだところ、晴れて合格し、バーチャルピアノ教室を中心とした香川氏の事業がスタートした。
しかし、合格してからが課題山積であった。バーチャルピアノ教室を実現するための技術的な課題については、まだインターネット環境が整っていなかったため、あきない・えーどなど様々なネットワークや機関に相談し、さまざまなシステムを体験した。
ようやく技術的にも使えそうな企業が興味を持って声をかけてくれたものの、今度はその会社の担当者が病気になり、なかなか現実に活用することができない期間もあった。ようやく最近カタチになってきつつあり、あとは社内で構築中のバーチャルピアノ教室用のソフトを完成させることによって商品になるところまできているそうだ!

【1】生徒さんから送られてきた課題曲データを何回も聞き返すことができる。
【2】一人でゆっくり練習できるので、カガワ先生の前では緊張して実力が発揮できない人でも、ベストな成果をデータで送ることができる。自分の都合のいい時間に練習しデータを完成できるので、忙しい人も時間を節約できる。
【3】今更面とむかって聞きにくいことでも、メールでのやりとりだとクッションがあって聞きやすい。
バーチャルピアノ教室のメリットとは?という問いに、香川さんは3つのポイントを挙げてくれた。特に【3】については恋愛相談など、ピアノレッスンに関係のない相談も時々受けることもあるそうだ。こんな風にバーチャルピアノ教室をやっているといろんな出会いがあり、音楽にこだわってやっててよかったなぁと思うそうだ。

石垣島の生徒さんと初めて対面して
レッスンを行った時のTV取材風景
香川氏は自分の作った曲を編曲するサービスも手がけているが、先日も声を失われた生徒さんから、自分で作った曲への編曲の依頼があった。それが縁で彼が行うライブハウスでのコンサートのバック演奏を手伝うことになり、そのコンサートに参加したことで、香川氏自身もパワーをもらったという。
また、生徒さんの居住地も全国各地や世界に散らばり、外国ではフランスやアメリカ、国内最南端は石垣島など、教室で教えていたときと比べて、想像以上に広範囲からレッスンを受けていただいているという。

創業促進オフィスに入居以来サポートしてくれている副代表の福冨氏の参画も1+1を3にしたという。福冨氏はカラーコーディネーターの資格を持っているため、色という違ったアプローチから音楽を見ていくことができるようになったという。またWEB制作などを受託した際には、色彩も考えた提案を顧客にすることができるようになり、顧客からも喜ばれているそうだ。
この春には、法人化を考えており、バーチャルピアノ教室のためのソフトを完成させ、それを販売していくことで事業を拡大し、フランチャイズ化することが今後の目標だ。「アカプルコで会いましょう!」これが香川氏と仲の良い入居企業との励ましの合い言葉だそうだ。

そのためにもバーチャルピアノ教室を成功させなければ!と日夜余念がない。香川氏にとっては将来をアカプルコで過ごすためもあるが、音楽をこよなく愛する香川氏が是非ともバーチャルピアノ教室を世に送り出してほしい。そう思いながら日々応援している。
チャレンジャーズクリップ Vol.22 公開:2005年03月22日
聞き手 文:インキュベーションマネージャー 増田 たくみ

※2007年5月末に卒業されました。
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福冨 篤
「(有)アイシス」