チャレンジャーズクリップ - (株)エアフィール 迫田 憲一氏クリエイター・起業家支援施設「扇町インキュベーションプラザ」

メビック扇町の起業家紹介「チャレンジャーズクリップ

「チャレンジャーズクリップ」は、メビック扇町に入所している「起業家=チャレンジャーズ」をメビック扇町スタッフの視点で紹介するインタビュー記事です。

1回の人生だから、好きなことをしてみたい
(株)エアフィール 迫田 憲一氏

反対する家族を口説き落として独立開業

迫田氏

迫田氏は、この4月まで大手事務機メーカーに勤務。20年間営業一筋にがんばってきた。
「1回の人生だから、好きなことをしたい」という熱い思いから、反対する家族や周囲を口説き落とし独立開業。7月に株式会社をスタートさせた。

サラリーマン時代は金融機関担当

サラリーマン時代は金融機関担当。都市銀、生保の全国支店・営業所を歩き回った。営業といっても企画営業が基本。顧客が抱えている課題を聞き、社内のデザイナーと一緒に企画・提案を繰り返し、解決する。入社6年目にはじめて億円を超える大型案件の受注に成功。営業に自信を深めたという。

もう少しいけるかと思っていた

独立して4ヶ月。「もう少しいけるかと思っていた」という。が、現実は厳しかった。思うように受注が伸びない。自信を失いかけることも…。試行錯誤しながら、週4日は新規顧客の開拓に、週2日は既存顧客の対応に奔走している。

バイクで飛び込み営業

「バイク営業」イメージイラスト
「バイク営業」イメージイラスト
(迫田さん自作)

迫田氏の営業スタイルは「飛込み営業」が基本。購入したバイクで、土曜日に街回りを行い、新規着工ビル現場を見ては顧客になりそうな企業を探索。日曜日にデータを整理し、月曜日以降、断られるのを承知で、電話、訪問を繰り返している。

「捨てる神あれば、拾う神あり」

電話で断られても、その会社に赴き、受付で粘り強く交渉。「捨てる神あれば、拾う神あり」。3割ぐらいの割合で決済権者に会うことができるという。会えても仕事になるケースはまだ少ないが…。

木版画のように手間暇を惜しまない姿勢

時計台(風と光)
「時計台(風と光)」
(迫田さん自作の多色摺り木版画)

最近になって、ようやくこれまでの努力が実りはじめた。日々悪戦苦闘の連続だが、提案と努力とが認められ、受注した時の喜びはひとしお。サラリーマン時代とは比べものにならないくらい大きいという。人に対する感謝の気持ちをこれまで以上に噛み締めている。
迫田氏は、「ビジネスは『人』がやるもの。『人』が『人』に発注する。知識の必要性は当然だが、誠意や人間的魅力がなければビジネスは成り立たない」と確信している。

木版画が趣味。木版画は、幾度にもわたる重ね刷りが必要で、一つ一つ丁寧な仕事が要求される。手間暇をかける機会が少なくなる中、ビジネスには、木版画のように手間暇を惜しまない姿勢が重要。人とのつきあいも手間暇を惜しまず、じっくりと良好な関係性を創りたいと考えている。

孤独に押しつぶされそうになることも度々

極楽鳥花
「極楽鳥花」
(迫田さん自作の多色摺り木版画)

独立後、孤独に押しつぶされそうになることも度々。その感覚は、サラリーマン時代とは大きく異なる。ある日、電話が全くかかってこないので、電話が壊れたのかと不安になって知人に確認したことも…。特に夜になると、孤独と不安に駆られる。

そうした時、メビック2階のロビーに下り、事務所の電気がついているのを見て、元気づけられて仕事に戻ることもあるという。スタッフ冥利に尽きる有り難い話である。

屈託のない笑顔の奥に潜む熱い志

将来は、事務所移転を総合プロデュースするプロジェクトマネジメントを手がけたい。企業の総務部を代行するノウハウと実績を重ねたいという。屈託のない笑顔の奥に潜む眼は、熱い志に爛々と輝いている。今後の活躍に期待したい。

チャレンジャーズクリップ Vol.12 公開:2004年11月02日
取材 文:インキュベーションマネージャー 堂野 智史

(株)エアフィール

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迫田 憲一

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※2010年1月末に卒業されました。

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